国際情勢 香港衝突、重体の男性(70)死亡 / 米の協議再開提案は「時間稼ぎ」(北朝鮮「解決策あれば協議の用意」) / イスラエル軍と「イスラム聖戦」が停戦合意も不安定 /インドネシアでM7.1の地震




 抗議活動が続く香港で、頭にレンガが当たって重体となっていた70歳の男性が14日夜、搬送先の病院で死亡しました。

 死亡したのは70歳の清掃員の男性で、香港の新界地区で13日、デモ隊と市民が衝突した際に、頭にレンガが当たり、意識不明の重体となっていました。香港ではこのほかにも、警察の撃った催涙弾が頭に直撃し、15歳の少年が意識不明のままとなっています。

 一方、デモ隊による連日の交通網の妨害を受け、香港政府は安全が確保できないとして、すべての幼稚園や小中学校を17日まで休校にすると発表しました。こうしたなか、デモに参加する若者らの拠点となっている大学を訪れると・・・

 「こちらでは今、格闘の訓練が行われています」(記者)

 若者たちが格闘訓練や火炎瓶を投げる練習を行っていました。

 「こうすると(火炎瓶を)投げやすい。こうは難しいが、安定感があります」(大学生)

 一方、中国の国営メディアによりますと、習近平国家主席は香港での抗議活動について、「過激な犯罪行為」としたうえで、「香港の安定と繁栄を深刻に破壊している」と非難。取り締まりを強める香港政府や警察を支持する姿勢を示しました。

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米の協議再開提案は「時間稼ぎ」

 非核化をめぐる米朝実務者協議の北朝鮮側の首席代表は、アメリカが再び協議を行うことを提案してきたと明らかにしたうえで、「時間稼ぎだ」と批判しました。

 朝鮮中央通信が伝えた談話で、金明吉(キム・ミョンギル)首席代表は、アメリカのビーガン北朝鮮担当特別代表が第三国を通じて、12月中に再び協議をしたい意向を伝えてきたと明らかにしました。

 そのうえで、アメリカは北朝鮮が満足する回答を準備できておらず、今回の提案は「時間稼ぎにすぎない」と批判し、「そのような会談には興味がない」と強調。交渉進展に向け、「アメリカ側が解決策を出す番だ」と主張しました。

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北朝鮮「解決策あれば協議の用意」あくまで譲歩は米側と強調

北朝鮮は、非核化をめぐるアメリカとの協議について談話を発表し、協議に応じる姿勢を示す一方で、「アメリカは、まだわれわれが満足する答えを出す準備ができていない」として、あくまでも譲歩するのはアメリカ側だと強調しました。

北朝鮮の非核化をめぐる米朝の実務者協議が先月、スウェーデンで行われましたが、協議のあと北朝鮮のキム・ミョンギル首席代表は「協議は決裂した」と述べてアメリカの姿勢に変化がないと非難しました。

キム首席代表は14日夜、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表し、この中で、アメリカ側が来月、再び協議を行うよう求めてきたと明らかにしたうえで、「協議を通じて問題を解決することが可能ならば、任意の場所と時間にアメリカと向き合う用意がある」として協議に応じる姿勢を示しました。

一方で、「解決策を出すのはアメリカ側だ。しかし、アメリカはまだわれわれが満足する答えを出す準備ができておらず、対話の提案は時間稼ぎの策にすぎない」として、韓国との合同軍事演習を続け、北朝鮮に対する制裁を維持するアメリカへの不信感をあらわにしました。

北朝鮮は、年内に打開策を提示するようアメリカに求めていて、今回の談話でも、譲歩するのはあくまでアメリカ側だと改めて強調した形です。

米国務省「大統領の方針変わりない」
これに対し、アメリカ国務省の広報担当者は14日、NHKの取材に応じ、来月、再び協議を行うよう北朝鮮に求めたのかどうかなどは明らかにしませんでしたが、「米朝首脳会談で合意した両国関係の改善と恒久的な平和の構築、それに完全な非核化について、進展を目指すトランプ大統領の方針に変わりはない」と述べて、今後も協議を続けていく姿勢を改めて強調しました。
キム委員長の側近「挑発強行なら米に耐え難い対応」
北朝鮮の非核化をめぐる協議について、アメリカのエスパー国防長官が、協議を下支えするために近く予定されている韓国との合同軍事訓練の計画を変更する可能性もあるという認識を示したことについて、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の側近として知られるキム・ヨンチョル党副委員長が14日夜、談話を発表しました。

この中で「今回の発言がトランプ大統領の考えを反映したものだと信じたい。対話を維持しようというアメリカ側の肯定的な努力の一環だと評価する」として歓迎しました。

一方で「これがわれわれの無邪気な解釈に終わり、敵対的な挑発が強行されるならば、やむをえずアメリカにとって耐え難い、衝撃的な対応で応じざるをえない」として、アメリカをけん制しました。

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イスラエル軍と「イスラム聖戦」が停戦合意も不安定な情勢続く

 中東パレスチナ暫定自治区ガザの武装組織は14日、衝突していたイスラエル軍と停戦で合意したと発表しました。しかし、直後にガザからロケット弾が発射され、不安定な情勢が続いています。

 イスラエル軍が12日にガザの武装組織「イスラム聖戦」の司令官を殺害したことを契機に、イスラム聖戦も報復としてイスラエル側におよそ400発のロケット弾を発射するなど、双方の間で攻撃の応酬が激化していました。AP通信によりますと、ガザの保健当局はこの2日間の衝突で、子ども8人を含む34人が死亡し、100人以上がけがをしたと発表しています。

 こうしたなか、イスラム聖戦は14日、エジプトの仲介によりイスラエル軍と停戦で合意したと明らかにしました。しかし、直後に再びガザからロケット弾5発が発射されていて、イスラエル側の対抗措置は明らかになっていませんが、停戦の維持は不透明で、不安定な情勢が続いています。
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インドネシアでM7.1の地震

 インドネシア・スラウェシ島沖のモルッカ海付近を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。

 アメリカ地質調査所によりますと、地震があったのは日本時間午前1時18分ごろで、震源の深さはおよそ45キロメートルと推定されています。震源地は北スラウェシ州の州都マナドから東におよそ175キロ離れた沖合とみられ、インドネシアの気象当局は津波警報を出し、警戒を呼びかけています。

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