12月から「ながら運転」厳罰化、反則金は約3倍 刑事罰も
「ながら運転」NO!



 スマホなどを使いながら車を運転する、いわゆる“ながら運転“。12月1日から改正道交法の施行により、罰則が強化されます。厳罰化のきっかけとなった事故の遺族の思いとは・・・

 小走りで道路を渡ろうとする男性。次の瞬間、トラックにはねられそうになります。よくみると運転手の手元には携帯電話らしきものが・・・。

 こちらも“あわや”という映像。車がカーブを曲がると、バイクが・・・転倒。手元からはスマートフォンらしきものが転がり落ちています。

 「携帯などを使いながら運転する、いわゆる“ながら運転”。12月から罰則が厳しくなります」(記者)

 12月1日に施行される改正道路交通法。運転中に携帯電話を持って通話したり、スマホなどの画面をじっと見たりする“ながら運転”について、違反の点数はこれまでの1点から3点に。反則金も大幅に引き上げられます。また、事故を起こすなど交通に危険を生じさせた場合は運転免許の停止処分だけでなく、すべて刑事手続きの対象となります。

 この厳罰化のきっかけとなったのは、3年前、愛知県一宮市で起きたある交通事故でした。

 現場で手を合わせる男性。則竹崇智さんは、ここで小学4年生の息子・敬太くん(当時9)を亡くしました。
 「きょうは26日なので、月命日なんですよね。『おはよう』というのと、『きょうは父ちゃん、また仕事頑張ってくるね』と話して」(則竹敬太くんの父 崇智さん)

 事故は下校途中に起きました。横断歩道を渡っていた敬太くんに横からトラックが突っ込んできたのです。「ポケモンGOをしていて前を見ていなかった」。逮捕された運転手は、こう供述しました。

 「こんな理不尽な理由でね、うちの子、殺されてしまったという思いは、どこへ怒り悲しみをぶつけていいのか」(則竹敬太くんの父 崇智さん)

 ポケモンGOが流行したこの年、“ながら運転”は大きな社会問題になりました。則竹さんも全国100か所以上をまわり、危険性を訴えてきましたが、悲惨な事故は、あとを絶ちません。2017年には埼玉県で母子がスマートフォンを見ながら運転していたトラックにひかれて死亡。“ながら運転”の事故は去年も2790件と、減るどころか年々、増え続けているのです。

 「もどかしいですよね、なんで伝わらないんだろう。たぶん、どこか、ひと事なんですよね。対岸の火事」(則竹敬太くんの父 崇智さん)

 事故から3年。則竹さんは毎朝、現場で敬太くんに話しかけているといいます。

 「『父ちゃん、こんなことで亡くなる人を減らしてくれよ、無くしてくれよ』、きっと思ってると思う。ルールを厳しくしてほしいと、お願いして3年。ようやく、それが実現するのかなと思うと、少し、こちらの気持ちをくみ取っていただけたのかな」(則竹敬太くんの父 崇智さん)

 12月1日から始まる“ながら運転”の厳罰化。悲劇をなくすことはできるのでしょうか。


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「ながら運転」12月から厳罰化 ドライバーの意識や企業の対策は? 岡山


12月から「ながら運転」が厳罰化されます。携帯電話やカーナビなどを見ながら運転する、いわゆる「ながら運転」で起きた全国の人身事故の件数は2008年から増え続け、2018年は2790件、10年で2倍以上に増えました。

 特にスマートフォンの普及により、携帯電話の画像を見ながら運転して人身事故を起こした人は3倍以上となっています。この非常事態を受けて国は「ながら運転」の罰則を強化することを決定し、12月、改正道路交通法が施行されます。


反則金は6000円から1万8000円に

 例えば軽自動車や乗用車を運転中にスマートフォンを持っていた場合、これまで1点だった違反点数は3点、反則金は6000円から1万8000円と3倍になります。さらに「ながら運転」が原因で事故を起こしかねない危険を生じさせた場合、反則金制度の対象から外して刑事手続きのみとなります。

 岡山県警はチラシを配るなどして、啓発活動に努めています。岡山県では2018年までの5年間で「ながら運転」が原因とみられる事故が218件起きました。そのうち4件が死亡事故です。

 「ながら運転」の厳罰化についてドライバーは?


「事故のもとなのでやめてほしい」

(ドライバー)
「当たり前じゃないかな。(ながら運転は)しない。仮になっても会社で約束事で決めているのが、駐車してもいいところへ停めて電話はいれてよって感じで会社の流れではやらしてもらってるので」

Q.運転しながらスマホ触ったりとか電話したりとかってしたことは?
「緊急な時は、ながら運転がだめっていうのは分かってるのでしょうがないというか、より気をつけなきゃとは思います」

「スマホをしながらっていうのは道徳違反ですよね。事故のもとなのでやめてほしい」

 JAFが「ながらスマホの危険性」を訴えるため撮影した映像では、「ながら運転」をしていると視野が狭くなり、赤信号を見落としたり急なハンドル操作ができなくなったりします。

 JAF岡山支部の建部拓さんは「ながら運転」をなくすためには、個人の意識改革だけでは十分ではないと話します。

JAF山支部推進課/建部拓さん)
「これからはやはり個人だけではなくて会社もながらスマホをさせていたのではないかというところで、厳しい目が注がれるところもあると思いますので、運転中のドライバーに対してながらスマホができない、させない仕組みづくりということをしていくということも必要になってくるのではないか」

 すでに対策を打ち出している企業もあります。

(松木梨菜リポート)
「こちらでは、個人のスマートフォンや携帯電話をこちらのロッカーに保管してから運転手は運転手は乗車することになっています」

「ながら運転」12月から厳罰化 ドライバーの意識や企業の対策は? 岡山
個人端末持ち込み禁止にし、業務用端末を設置した路線バス

 岡山電気軌道では3年前から路線バスの運転手を対象に、個人のスマホや携帯電話の車両持ち込みを禁止しています。その代わりに各車両に取り付けたのが…。

(岡山電気軌道 安全CS室/戸田則臣 セーフティマネージャー)
「こちらの方へ業務用の携帯電話が設置されています。常時携帯電話を設置しておりますので乗務員は非常時、または事故時にこちらの電話を運転席から離れて使用するようになっております」

 業務用の携帯電話は、岡電バスの200台以上の路線バスにも1台ずつ設置されています。

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