国際情勢 訪韓のビーガン特別代表 北朝鮮側との接触は?/ 韓国代表、日韓局長級政策対話を前に「最善尽くす」/ 輸出管理めぐり3年半ぶり 日韓政策対話



訪韓のビーガン特別代表 北朝鮮側との接触は?

 韓国を訪問中のアメリカのビーガン北朝鮮担当特別代表は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談を行っていますが、これに先立ち、北朝鮮に対し、交渉に応じるよう呼びかけました。

 ビーガン特別代表は、16日朝から韓国外務省の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長ら政府高官と相次いで会談。ビーガン特別代表は、訪韓の目的について北朝鮮との対話を継続するためとしたうえで、年内を交渉期限とする北朝鮮に対し、「交渉に期限はない」と強調しました。

 また、韓国側によりますと、交渉が再開されれば、北朝鮮の全ての関心事に対して議論できるとの立場を再確認しました。

 ビーガン特別代表は、午前11時から文在寅大統領とも連携を確認したものとみられます。

 「私たちの使命を遂行する時だ。私はここにいる。北朝鮮はアメリカとの接触手段を知っているだろう」(ビーガン北朝鮮担当特別代表)

 今回、北朝鮮側と接触するのかが注目されているビーガン特別代表は、こう呼びかけましたが、北朝鮮が働きかけに応じるかは不透明です。
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韓国代表、日韓局長級政策対話を前に「最善尽くす」

 16日に開催される日韓の輸出管理をめぐる政策対話を前に、韓国側の代表が取材に応じ「最善を尽くす」と述べ、問題解決に向けた意欲を示しました。

 「(今回の対話の)結果と成果を予断するのは難しい。問題を解決できるよう最善を尽くして政策対話に臨む」(李浩鉉 貿易政策官)

 日韓の貿易管理当局による局長級の政策対話が開かれるのは、およそ3年半ぶりです。来日した韓国側の首席代表、李浩鉉(イ・ホヒョン)貿易政策官は「誤解があれば解きながら、両国の懸案を解決する」として問題解決への意欲を示しました。
 「韓国の輸出管理制度とその運営が正常に効果的に作動している」(李浩鉉 貿易政策官)

 政策対話で韓国側は日本が韓国向けに強化した輸出管理の措置の見直しなどを求めるものとみられますが、日本側は韓国の輸出管理体制について現状の確認や意見交換などを行う方針で、両国の姿勢にズレが生じるなか、問題解決の糸口を見つけられるのか、注目されます。

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輸出管理めぐり3年半ぶり 日韓政策対話

 およそ3年半ぶりとなる日本と韓国の輸出管理をめぐる政策対話が始まりました。戦後最悪とも言われる日韓関係改善の糸口は見つかるのでしょうか。会場前から報告です。

 会場となっている経済産業省前です。およそ3年半ぶりとなる日韓の輸出管理をめぐる局長級の政策対話は、17階の会議室で行われています。

 「日韓の輸出管理をめぐる政策対話を行うため、韓国側の代表が経済産業省に入ります」(記者)

 会議が始まる15分前の午前9時45分に経産省を訪れた韓国側の代表。会議室で出迎えた日本側の代表と軽く握手を交わし、穏やかな幕開けとなりました。

 15日、来日した際に韓国側の代表は、「韓国の輸出管理制度は正常に作動している」と強調していて、政策対話では、日本が韓国向けに強化した輸出管理の措置の見直しなどを求めるものとみられます。一方、韓国側の管理体制は不十分だとする日本側は、今回は「あくまでも対話」という考えのもと、現状の確認や意見交換にとどめる方針で、両国の姿勢に相変わらずズレが生じています。

 徴用工問題を発端に、この一年、日韓関係は戦後最悪の状態に落ち込んでいるとも言われていて、24日に調整している日韓の首脳会談までに問題解決の糸口を見つけることができるのか注目されます。

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米軍基地に侵入“中国大使館員2人を追放” 米紙報道 

 アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は15日、バージニア州にある海軍の基地への侵入を図ったとして、アメリカ政府が中国大使館員2人を追放したと報じました。

 ニューヨーク・タイムズ紙によりますと、9月下旬、アメリカ軍の特殊作戦部隊が拠点とするバージニア州の海軍基地に、中国大使館員2人が妻と共に車で訪れました。

 入構許可を持っていなかったことから検問所の警備員がいったんゲートを通過してからUターンし、基地の外に出るよう指示しましたが、そのまま基地の中に侵入したということです。

 中国側は警備員の英語の指示が理解できず道に迷ったと主張しましたが、アメリカ側は受け入れず2人を追放したということで、このうち1人は情報要員とみられています。

 中国大使館員の追放は1987年以来だということで、アメリカ政府の当局者は、アメリカが中国のスパイ容疑に対し、より厳しい対応をとっていることを示しているとしています。
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冬恒例、米ボストンの街中を走る水着のサンタ

 アメリカ・ボストンで冬恒例のチャリティーイベントが開催され、“一風変わったサンタ”が街中を走り抜けました。

 冬の厳しい寒さで知られるアメリカ東部ボストンの街中をサンタの帽子と競泳用の水着を身につけ、さっそうと走るランナーたち。

 実はこれ、地元有志の呼びかけで2000年に始まった冬恒例のチャリティーイベント。当初は数人のみの参加でしたが、参加者は年々増え今年は200人近くに達しました。

 この20年で集まった募金は200万ドルを超え、青少年のスポーツ振興のために使われています。


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