岡山県内労働組織率 過去2番目の低さ 19年調査で推定18.2%



 岡山県がまとめた2019年の労働組合基礎調査によると、県内の雇用者全体に占める組合員の割合を示す「組織率」は推定18・2%で、過去2番目に低い水準となった。

 組合員数は前年比1・9%減の14万8885人となった一方、雇用者数は81万6485人と1・2%増えたため、組織率は0・6ポイント低下した。ピークは1965年の42・0%。人手不足などを背景にパートタイムで働く人が増えているといった理由から、長期的には低下傾向が続いている。最低は12年の18・1%だった。

 労働条件の改善などに向け、労組に加入するパート労働者数は11年以降、増え続けていたが、19年は前年比2・7%減の2万2395人と9年ぶりに減少。ただ、労組による加入促進や働き方改革が進んでおり、県労働雇用政策課は「減少は一時的なものと考えられ、増加基調が続くのではないか」としている。

 産業別の組合員数は、製造業が4万5025人(前年比0・1%増)と最多。卸売・小売業2万8772人(7・0%減)、公務員1万3595人(1・5%減)と続いた。

 組合数は5減って815。主要団体別は、連合岡山が474組合・9万7429人(3・3%減)、県労会議が92組合・1万2401人(3・4%減)だった。

 調査は19年6月末時点で集計した。