国際情勢 台湾 蔡英文総統再選、地元紙「中国との関係悪化懸念」/旅客機撃墜、テヘランで1000人が抗議デモ /トランプ氏、ペルシャ語でイラン国民の抗議を支持/北朝鮮談話“トランプ大統領から直接”
世界情勢 アジア 2020


 台湾の総統選挙から一夜明け、地元メディアは、蔡英文総統の再選を大きく報じるとともに、中国との関係が悪化する懸念を伝えています。

 11日に行われた総統選挙では、中国に強硬な姿勢をとる現職の蔡英文総統が過去最多のおよそ817万票を獲得し、圧勝しました。

 「けさの新聞は、蔡総統が再選したと1面で大きく報じています」(記者)

 地元の新聞は、「再選した蔡総統が台湾と中国との関係改善への壁になる」として、中国との関係が悪化する懸念を伝えています。

 今回の選挙は、香港の混乱が投票行動に大きく影響しましたが、香港の学生団体元幹部の周庭さんはツイッターで、「民主主義と自由を重視している立候補者が当選してよかった」と書き込みました。

 一方、中国共産党系の国際紙「環球時報」は社説で、「蔡英文総統の再選は台湾情勢の不確実性を高める」と指摘し、「台湾が大陸から離れていくなら、蔡英文総統と民進党は歴史の罪人になるだろう」とけん制しています。


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旅客機撃墜、テヘランで1000人が抗議デモ

 イランがウクライナの旅客機の撃墜を認めたことを受けて、イランの首都・テヘランでは抗議デモが発生し、およそ1000人が当局への怒りの声を上げました。

 ロイター通信などによりますと、イラン政府が旅客機の撃墜を認めたことを受け、テヘラン中心部にある大学の前では、およそ1000人が集まり、抗議デモを行いました。

 デモでは、 最高指導者ハメネイ師の辞任を求めるスローガンが繰り返され、アメリカの空爆で殺害された革命防衛隊のソレイマニ司令官を批判する声も上がっていたということです。

 また、このデモの現場でイランに駐在するイギリス大使が数時間、拘束されました。イギリス外務省は大使の一時的な拘束を「国際法の違反だ」とし、強く非難する声明を出しました。

 こうした中、アメリカのトランプ大統領は11日、ツイッターに、ペルシャ語でイラン国民に宛てたメッセージを投稿しました。

 トランプ氏は「私の政権は皆さんと共に立ち続け、皆さんの抗議を支持し、その勇気に励まされている」とツイート。また、「平和的に抗議する人々の虐殺やインターネットの遮断はあり得ない。世界が見ている」とも書き込み、イラン政府が抗議デモを受け、過剰な対応をしないようクギを刺しました。
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過去最多得票、蔡総統が勝利宣言

 台湾で11日、総統選挙が行われ、中国に強硬な姿勢を取る現職の蔡英文総統が再選しました。

 「私たちは力を合わせて、自由の土地と民主主義の砦を守りました」(蔡英文 総統)

 11日に行われた台湾の総統選挙で、現職の蔡英文総統が再選しました。蔡総統の得票はおよそ817万票で、1996年に直接投票による総統選挙が行われて以来、最も多くなりました。

 香港の混乱の影響で、中国との距離の取り方が最大の争点となっていましたが、自由や民主主義が制限されることへの危機感から中国に強硬な姿勢を取る蔡総統の支持が広がりました。

 「台湾の人々が団結して自由と民主主義のために投票したことに、とても感動しました」(蔡英文の支持者)

 敗れた国民党の韓国瑜候補は、蔡総統に「祝いの言葉を伝えた」と明かしたうえで支持者に対し、感謝の言葉を述べました。

 「皆さま、本当にありがとうございます。台湾の人たちが決めたことを尊重します」(国民党 韓国瑜 候補)

 一方、選挙結果を受けて中国政府は「『平和統一・一国二制度』の基本方針を堅持する」「『台湾独立』の計画や行動に断固として反対する」というコメントを発表。今後、より一層、台湾への圧力を強める可能性もあります。
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イラン大統領 ウクライナに正式謝罪

 イランがウクライナ機を誤って撃墜し、176人が死亡したことを受け、イランのロウハニ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、正式に謝罪しました。

 ウクライナ大統領府によりますと、イランのロウハニ大統領は11日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、「イラン政府軍の誤った行動により、ウクライナ機を撃墜した」と全面的に認め、正式に謝罪しました。また、ロウハニ大統領は、ウクライナ国民と遺族に対して哀悼の意を表明したということです。

 これを受けて、ゼレンスキー大統領は「亡くなった犠牲者の遺体が19日までに遺族のもとに戻されることが重要である」と訴え、ロウハニ大統領は「できるだけ早く遺体が送還されること」を約束したということです。

 「カナダや世界にとって、解明されるべき多くの問題がまだ残っている」(カナダ トルドー首相)

 また、57人の搭乗者がいたカナダのトルドー首相もロウハニ大統領と電話会談し、イラン側が撃墜の事実を認めたことを明らかにしましたが、さらなる原因究明と責任の追及を求めました。カナダは調査チームをテヘランに向けて派遣していて、イラン当局の協力を得ながら調査するとしています。

 一方、ロイター通信などによりますと、イラン政府が旅客機の撃墜を認めたことを受け、首都テヘラン中心部にある大学の前では、数百人の人々が集まり、抗議デモを行いました。

 今回、犠牲になった乗客のなかにはカナダに留学していた学生も多く含まれていました。集まった人々からは、最高指導者ハメネイ師の辞任を求める声もあがっていたということです。

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トランプ氏、ペルシャ語でイラン国民の抗議を支持

 アメリカのトランプ大統領は11日、イランがウクライナ機の撃墜を認め、国内で抗議デモが発生していることを受け、ツイッターに、ペルシャ語でイラン国民の動きを支持するメッセージを投稿しました。

 トランプ氏は11日、ツイッターにペルシャ語で「イランの、勇敢で長く苦しんできた人々へ」としたうえで、「私は大統領に就任して以来、皆さんの側に立ってきた。私の政権は皆さんと共に立ち続け、皆さんの抗議を支持し、その勇気に励まされている」と投稿しました。トランプ氏は同じ内容を英語でも投稿しましたが、ペルシャ語を使ってイランの国民に直接呼びかけたのは異例です。

 また、トランプ氏は、「平和的に抗議する人々の虐殺やインターネットの遮断はあり得ない。世界が見ている」と書き込み、イラン政府が、抗議デモを受け過剰な対応をしないようクギを刺しました。

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北朝鮮談話“トランプ大統領から直接” 金正恩党委員長に誕生日祝う親書

 北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン)外務省顧問が談話を発表し、韓国が伝達したとしていたアメリカのトランプ大統領から金正恩(キム・ジョンウン)党委員長への誕生日を祝う親書について「直接、送られてきた」と明らかにしました。

 談話は11日、国営メディアを通じて発表されたもので、韓国が伝達したとしていたトランプ大統領から金党委員長への誕生日を祝う親書について「直接送られてきた」と主張。「首脳間に特別な連絡通路があることをまだ知らないようだ」などと仲介役を自認する韓国を揶揄しました。

 そのうえで談話は、「両首脳の関係が悪くないのは事実」としつつも「対話の再開はアメリカが我々の条件を全面的に受け入れた場合のみ可能だ」と強調。停滞する非核化交渉が動き出すかどうかはアメリカ次第、との認識を改めて示しました。

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米海軍駆逐艦にロシア艦艇が“異常接近”

 アメリカ軍は、アラビア海を航行していた海軍の駆逐艦にロシアの艦艇が異常接近してきたとして、その映像を公開しました。

 アメリカ中央軍は10日、声明を発表し、9日にアラビア海北部を航行していた駆逐艦「ファラガット」にロシア海軍の艦艇が異常接近してきたとして、映像を公開しました。アメリカ側は、ロシアの艦艇に対して航路を変えるように要求しましたが、艦艇は接近を続けたとしています。

 これに対し、ロシア国防省は声明で、「アメリカ側がロシア艦艇の航路に侵入してきた」として、「国際的な航行規範への意図的な違反だ」と反論しました。

 アメリカとイランの間で緊張した状態が続くなか、ロシアは中東地域への影響力拡大を目指す動きを見せていて、アメリカをけん制する狙いもあるとの見方も出ています。


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