東芝「量子暗号」を米国で事業化へ /IMF、2020年の世界経済成長率 3.3%に下方修正


 東芝は“究極の暗号”と呼ばれる次世代の暗号通信「量子暗号」を来年度中にアメリカで事業化すると発表しました。

 現在、インターネット上で使われている暗号はスーパーコンピューターを超える解析能力を持つ「量子コンピューター」が実用化されると解読される恐れがあると指摘されています。そのため、理論上、解読不可能な暗号とされる次世代の技術「量子暗号」の開発が急務となっています。

 東芝は「量子暗号」の実用化のメドがたったとして、来年度中にアメリカで事業化を開始し、順次、世界展開していくと発表しました。

 「量子暗号」を事業化するのは国内メーカーでは初めてで、今後は高い秘匿性が求められる、医療や金融、政府機関の通信分野での事業展開を考えているということです。
//////
“絶対に解読されない技術”「量子暗号通信」 東芝が実用化へ

東芝は「量子暗号通信」と呼ばれる次世代の暗号技術を来年度アメリカで実用化する方針を決めました。実現すれば日本企業としては初めてだということです。

インターネットなどではさまざまなデータが暗号化されて通信されていますが、計算能力が極めて高い量子コンピューターが本格的に使われると、今の暗号は簡単に解読されるおそれがあります。

このため東芝は、量子を使った次世代の暗号技術「量子暗号通信」を来年度アメリカで実用化する方針を決めました。

「量子暗号通信」は、暗号化した情報とその解読に必要な鍵を微弱な光に乗せてやり取りする仕組みで、不正に解読しようとすると光の状態が変化するため鍵として使えなくなり、絶対に解読されない技術とされています。

会社は専用の機器を販売するのではなく定額制のサービスとして提供する方針で、機密性の高い情報を扱うアメリカの政府機関や金融機関などで導入が進むとみています。

実用化すれば日本企業としては初めてだということです。

量子暗号の技術は欧米や中国などでも開発が加速していますが、東芝はアメリカでどの程度広がるかを見ながら早期に世界展開し、この分野のシェアを高めたい考えです。

//////
IMF、2020年の世界経済成長率 3.3%に下方修正

 IMF=国際通貨基金は20日、最新の世界経済見通しを発表し、ことしの成長率を3.3%に下方修正しました。

 IMFによりますと、今年2020年の世界経済の成長率の見通しは前回の去年10月の時点から0.1ポイント引き下げ3.3%となりました。2.9%だった2019年からは回復するものの、アメリカとイランの緊張の高まりなどを背景に「下振れリスクは依然として顕著だ」と先行きに警戒感を示しました。

 国別ではアメリカの成長率はトランプ政権の減税措置やFRBの利下げ効果が薄れるとして2.0%に減速するほか、中国も前回から上方修正したもののアメリカによる追加関税の大半が維持されているとして伸び率は6.0%に留まるとしています。

 また、日本については去年12月に決定した大型の経済対策が下支えするとして0.7%に引き上げました。



//////