国際情勢 新型肺炎、中国本土の死者56人+に / 香港は「緊急事態」宣言、新型コロナウイルス / イラン報復で米軍34人が脳損傷 / 機密情報をロシアに漏えいか、ソフトバンク(SB)元社員 逮捕


 春節の大型連休に入った中国では、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が56人に上っていて、感染はさらに広がっています。

 中国の国家衛生当局によりますと、新型コロナウイルスによる肺炎の死者は武漢市のある湖北省で新たに13人増えたほか、上海市などでも初めて死者が出て、これまでにあわせて56人となりました。中国本土の患者の数は、688人増えて1975人、このうち重症は324人となり、急増しています。

 「肺ペスト」などと同じレベルの「1級」の防疫態勢をとっている北京市では、武漢を訪れたことがない人の感染が確認されたほか、3人の医師の感染も確認されたということです。

 国営の中央テレビによりますと、中国共産党の最高指導部による会議が25日開かれ、習近平国家主席は「肺炎の流行が拡大する深刻な情勢に直面している」と危機感を示しました。旧正月にあたる「春節」に最高指導部による会議が開かれるのは異例のことです。また、中国政府は27日以降、中国から海外への団体旅行を当面禁止することも決めています。

 一方、中国国外の感染者数も増えていて、カナダでも初の感染者が確認されました。武漢から広州を経由して23日にトロントに到着した50代の男性が、体調不良を訴え、入院した病院で感染が確認されたということです。

 さらに、韓国では3人目、マレーシアでは4人目の感染者が確認されました。

 こうしたなか、アメリカやフランス、それにロシア政府は、武漢から自国民を避難させる準備を進めてると伝えられています。
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香港は「緊急事態」宣言、新型コロナウイルス

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、香港政府が「緊急事態」を宣言です。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、香港政府トップの林鄭月娥行政長官は25日、最高レベルの警告である「緊急事態」を宣言しました。武漢発の列車と航空便を一時停止する上、中国本土からの全ての到着便の乗客に対して、健康状態に関する申告書の提出を義務付けるということです。

 香港ではこれまでに5人の感染が確認されていて、うち4人が中国本土と繋がる高速鉄道を使って入境していました。
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新型コロナ、マレーシアで3人初感染

 マレーシアで25日、新型のコロナウイルスに3人が感染していることが、初めて確認されました。また、オーストラリアでも新たに3人の感染が確認されました。

 マレーシアの保健省は25日、国内で初めて、新型のコロナウイルスの感染者を3人確認したと発表しました。いずれも中国の武漢から訪れた中国人旅行者で、シンガポールで感染が確認された66歳の中国人男性の妻(65)と2人の孫(2と11)だということです。シンガポール政府から、男性の家族がマレーシアに入国したとの連絡を受けて、保健省が追跡調査していました。

 また、オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州で、30代、40代、50代の男性3人の感染が新たに確認されました。いずれも武漢への渡航歴があるということで、現地当局によりますと、他にも感染の疑いがある6人が検査を受けているということです。オーストラリアではすでにビクトリア州で50代の男性の感染が確認されており、これでオーストラリア国内における感染者は4人となりました。



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新型肺炎で中国、指導部直轄の“肺炎対策チーム”設置

 新型のコロナウイルスによる肺炎が世界で拡大するなど流行の勢いが止まらないことを重く見て、中国の最高指導部が異例の会議を開催。指導部直轄の肺炎対策チームを設置することを決めました。

 国営の中央テレビによりますと、中国共産党の最高指導部による会議が25日に開かれ、指導部直轄の肺炎対策チームを設置することが決まりました。

 旧正月にあたる「春節」に会議が開かれるのは異例で、習近平国家主席は「肺炎の流行が拡大する深刻な情勢に直面している」と危機感を示しました。

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イラン報復で米軍34人が脳損傷

 アメリカ国防総省は24日、今月8日のイランのアメリカ軍への弾道ミサイルによる攻撃について、11人としていたアメリカ兵のけが人を34人に修正しました。

 イランは、革命防衛隊の司令官殺害の報復として8日、イラクにあるアメリカ軍が使用する2か所の基地に向け、16発の弾道ミサイルを発射して攻撃しました。

 この攻撃について、アメリカ中央軍は16日、11人に脳震とうの症状が見つかったと発表していましたが、アメリカ国防総省は24日、けがをした兵士の数は34人だと明らかにしました。けがをした兵士らは、頭痛やめまい、吐き気などの症状を訴えているということです。

 また、ロイター通信は、34人のうち17人はドイツとアメリカの医療施設で治療を受けており、他の17人は既にイラクでの任務に復帰していると伝えています。

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SB元社員 数年前からロシア側と接触か

 「ソフトバンク」の元社員が、在日ロシア通商代表部の職員に社内の機密情報を漏らしたとみられる事件で、元社員が数年前からロシア側と接触していたことが分かりました。

 ソフトバンクの元社員、荒木豊容疑者(48)は去年2月、会社のサーバーから営業秘密などの機密情報を盗んだ疑いが持たれています。

 荒木容疑者は、この情報を在日ロシア通商代表部の50代の職員に渡したことを認めていますが、その後の捜査関係者への取材で、荒木容疑者が2017年に帰国したロシア通商代表部の元職員と数年前から接触していたことが分かりました。警視庁公安部は、荒木容疑者が情報漏洩の見返りに複数回、現金を受け取っていたとみて、実態解明を進めています。

 在日ロシア大使館は、「日本が“スパイ狂”という反ロシア的な思惑に加わってしまったのは残念だ」とコメントしています。
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機密情報をロシアに漏えいか、ソフトバンク元社員 逮捕

 通信大手「ソフトバンク」の営業秘密などの機密情報を盗み、在日ロシア通商代表部の職員に漏らしたとみられる元社員の男が、警視庁に逮捕されました。

 不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、千葉県浦安市に住むソフトバンクの元社員・荒木豊容疑者(48)で、去年2月18日、会社のサーバーにアクセスして営業秘密などの機密情報を盗んだ疑いが持たれています。

 警視庁公安部によりますと、荒木容疑者は、在日ロシア連邦通商代表部の職員の男にそそのかされ、盗んだ機密情報2点を記憶媒体に保存して渡したということです。荒木容疑者は情報漏洩の見返りに、複数回、現金を受け取っていたとみられ、取り調べに対し、容疑を認め、「小遣いがほしかった」と供述しているということです。

 警視庁は、外務省を通じて、そそのかした職員と事件に関与した元職員の男2人の出頭を要請しました。

 ソフトバンクは、持ち出された情報に顧客情報など機密性の高い情報は含まれていなかったとしたうえで、「捜査当局に引き続き協力していきます」とコメントしています。

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トランプ大統領弾劾裁判、弁護団の冒頭陳述

 アメリカ議会上院では、トランプ大統領の弾劾裁判で検察官役を務める野党・民主党による冒頭陳述に続き、25日からトランプ氏の弁護団による冒頭陳述が始まりました。

 「大統領が一切悪いことをしていないことがわかるだろう」(トランプ大統領の弁護団)

 トランプ氏のウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判は25日、トランプ氏の弁護団による冒頭陳述が始まりました。検察官役を務める野党・民主党の下院議員団がトランプ氏の罷免を求めているのに対し、弁護団は2016年の大統領選挙の結果を不当に無効とする試みで「アメリカ史上、最大の選挙干渉だ」と真っ向から反論しました。弁護団による冒頭陳述は27日と28日も行われる予定でその後、陪審員役を務める上院議員が質疑を行う予定です。

 民主党は審理を通じてトランプ氏を罷免すべきだと訴え、政権の中枢にいたボルトン前大統領補佐官らの証人尋問を実現したい考えですが、共和党は新たな証人尋問で裁判を長期化させることに慎重で攻防が続いています。


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