岡山 SDGsについて考えよう 岡山大でフォーラム


 国連が提唱する「持続可能な開発目標」(SDGs)について考えるフォーラムが23日、岡山市北区津島中の岡山大であり、県内の学識経験者や高校生らがパネルディスカッションで防災・減災対策や多文化共生、環境などSDGsの目標に沿った幅広いテーマについて意見を交わした。

 岡山市立富山公民館の渋谷寿郎館長は、同館が災害時に避難所となることから、地元町内会と連携して定期的に会合を開き、防災訓練や避難所運営について協議していることを説明した。渋谷さんは「誰一人取り残さない」というSDGsの理念の重要性を訴え「子どもや障害者ら、どんな人にも優しい避難所運営を進めるべきだ」と強調した。

 岡山大大学院の中東靖恵准教授は総社市と協力して外国人向けの日本語教室を開いており「大半はボランティア運営。持続可能にするためには行政の力が必要不可欠だ。積極的に関わってほしい」と述べた。山陽女子高2年田中美有さんは地歴部として海底ごみの回収や減量に向けた取り組みを続けていることを紹介し、活動への協力を呼び掛けた。

 フォーラムは岡山市、岡山大、岡山経済同友会などが昨年に続いて開き2回目。約300人が参加した。