国際情勢 新型コロナ感染拡大でイランへの渡航自粛要請/ 香港市民に一律14万円支給へ/南米ブラジルでも初の感染者



 新型コロナウイルスの感染がイランでも拡大していることを受け、外務省はイランに対する感染症危険情報をレベル2に引き上げ、不要不急の渡航を自粛するよう求めました。

 外務省によりますと、イランでは新型コロナウイルスの感染者数が急増し、イランと諸外国を結ぶ国際線が相次いで停止したり、周辺国が国境を閉鎖したりして、移動の制限などが起きているということです。

 これを受けて外務省は26日、イラン全土に対する感染症危険情報のレベルを2に引き上げ、不要不急の渡航の自粛を求めました。また、イランの在留日本人や渡航者に対し、日本への早期の一時帰国や、渡航延期を含む安全確保について至急検討するよう呼びかけています。

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香港市民に一律14万円支給へ

 香港政府は26日、一連の抗議活動や新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で景気が悪化していることから、18歳以上の全市民に日本円で一律14万円を支給すると発表しました。

 香港政府は26日、2020年度の予算案を発表し、永住権を持つ18歳以上の全ての市民、およそ700万人に対し、1万香港ドル、日本円でおよそ14万円を支給する財源を盛り込みました。

 香港では去年から続く抗議活動の影響で、観光業などが大打撃を受けたのに加え、今年1月以降は新型コロナウイルスの感染が拡大し、景気悪化に拍車がかかっています。

 香港政府は、厳しい状況はしばらく続くとみていて、「消費を刺激し、市民の経済的負担を軽減する」としています。
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南米ブラジルでも初の感染者

 南米でも初めて感染者が確認されました。

 ブラジルの保健省は26日、最大都市サンパウロに住む男性(61)が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。南米で感染者が確認されるのは初めてです。

 男性は今月、感染が拡大しているイタリア北部のロンバルディア州に出張していて、せきや熱などの症状を訴え、帰国後、検査を受けたところ陽性反応が出たということです。
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武漢からの帰国者滞在「三日月」従業員らに感染なし

 中国・武漢からチャーター機で帰国した人が一時滞在していた千葉県勝浦市のホテルの従業員について、内閣官房は、現時点で新型コロナウイルスの感染者は確認されていないと発表しました。

 千葉県勝浦市の「勝浦ホテル三日月」には、武漢からチャーター機で帰国した176人が今月13日まで滞在していました。内閣官房は、滞在していた人のほか、業務にあたったホテルの従業員、さらに支援を行った病院の関係者などを含め、現時点で二次感染は確認されていないと発表しました。

 「三日月」は消毒作業を既に完了させ、来月1日に営業再開する予定だということです。
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クルーズ船で活動の医師感染

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、新たに船内で活動していた医師の感染が明らかになりました。

 26日、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、千葉県に住む50代の男性医師で、県によりますと、今月12日から18日まで災害派遣精神医療チーム、DPATの一員として、「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で活動していました。

 千葉県では、ほかにもクルーズ船の乗客で14日間の経過観察を終えて今月20日と21日に下船した男性2人(60代と70代)の感染も新たに確認されました。どちらも船内でのウイルス検査では陰性でしたが、自宅に戻った後の保健所の健康確認作業などで微熱などの症状があったため、改めて検査したところ陽性だったということです。

 また厚生労働省は、クルーズ船の乗客乗員14人の感染が新たに確認されたと発表していて、クルーズ船での感染者数はあわせて709人となりました。


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厚労省、PCR検査の不適切事例把握へ

 新型コロナウイルスのPCR検査をめぐって、厚生労働省は、医師が保健所に依頼しても検査を断られるケースなどが報告されているとして、自治体などを通じ実態把握を行う考えを明らかにしました。

 新型コロナウイルスのPCR検査をめぐっては、厚生労働省が「医師が総合的に判断した結果、感染が疑われる」ケースでは検査を行うよう全国の自治体に通知しています。

 しかし、検査が必要だと判断した医師が保健所に依頼しても検査を断られるなど、必要な検査を受けられないという声が相次いでいることから、厚生労働省は自治体や保健所を通じ、不適切な事例がないか実態把握を行う考えを明らかにしました。実態を把握した上で、自治体に対して通知を行うことを検討しているということです。

 この問題をめぐっては、日本医師会も全国で実態調査を行うことを決め、事態の改善に取り組む意向を明らかにしています。

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ガイドの女性に再び陽性反応

 大阪府は、新型コロナウイルスに感染し、今月1日に退院した大阪市内の40代のツアーガイドの女性から、再び陽性反応が出たと発表しました。

 大阪府によりますと、女性は、先月、感染が確認された奈良県のバス運転手と同じバスにツアーガイドとして乗車。入院し感染が確認されましたが、その後、今月1日に退院し、6日の検査で陰性となっていました。

 女性はその後、毎日マスクを着用し、仕事には行かず、自宅で静養していたということですが、今月19日にのどの違和感や胸の痛みを感じ、26日、再検査を行ったところ、再び陽性反応が出たということです。

 女性が退院後に濃厚接触した人はいないということで、大阪府は、再度陽性となった経緯を詳しく調べています。
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感染確認の東京の男性が死亡

 東京都は、新型コロナウイルスへの感染が確認されていた80代の男性が死亡したと発表しました。国内での死者は7人目です。

 「都内在住ということでいうと、これが初めて(の死者)ということになります」(小池百合子都知事)

 東京都によりますと、死亡したのは都内に住む80代の男性で、今月13日に発熱があって医療機関に入院し、18日に新型コロナウイルスへの感染が判明していました。

 糖尿病の持病があり、集中治療室で治療を受けていましたが、26日、肺炎のため亡くなりました。渡航歴はなく、感染の経緯などは不明だということです。

 また東京都は、新たに80代から70代の男性3人の感染が確認されたと発表しました。このうち2人は今月9日から14日に都内の病院の同じ部屋に入院していましたが、この病院では、新型コロナウイルスへの感染が明らかになった60代の女性が14日から入院していました。東京都は、院内感染の可能性については不明としています。
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