岡山 新型コロナ 新検査機器の運用開始 県保健センター 1日40件可能に
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 岡山県内での新型コロナウイルスの感染拡大に備え、県は19日、県環境保健センター(岡山市南区内尾)に感染の有無を調べることができるPCR検査機器を追加導入し、運用を始めた。同センターは現在、検査機能を有する県内唯一の機関。従来の2倍となる1日約40件の検査態勢を確保し、感染者の早期発見や県民の不安解消を図る。

 県によると、現時点で検査態勢が逼迫(ひっぱく)する状況にはないが、今後、県内で感染が確認されれば濃厚接触者を調べるなど、需要の急増が予想されるという。併せて検査態勢の拡充を狙い、県内の一部医療機関でも県の委託でPCR検査が実施できるよう整備を進めている。

 同センターでは、たんやのどの粘液に含まれるウイルス特有の遺伝子配列を増幅して調べる専用機器を新たに購入。17日に導入し、2台に増設した。2人だった人員も県内の保健所などから検査実績のある職員らを応援として6人受け入れ、常時7人態勢とした。

 検査は原則1日2回最大20検体ずつ行い、1回に5〜7時間かかる。重症者などの緊急時は夜間も含め随時対応する。感染を見逃さないよう1人につき原則2種類の検体を採取して調べている。費用は公費で負担する。同センターの狩屋英明保健科学部長は「態勢を強化することで、県民に安心を届けたい」と話した。

 県内では18日までに感染が疑われる181人を検査し、結果は全て陰性だった。同センターの検査能力を超えた場合は、中国5県で締結した協定に基づいて支援を要請する。それでも対応できなければ、国を経由して国立感染症研究所や民間企業に依頼するという。