岡山 マスク不足、岡山県内の医療機関も 患者からの寄付や使用制限も
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  新型コロナウイルス感染症の拡大により、岡山県内の医療機関もマスクの確保に苦労している。今のところ在庫で賄うケースが多いようだが、入荷の見通しが立たず、医療職以外の職員の使用を制限したり、患者からの寄付で急場をしのいだりしている医療機関もある。

 マスク不足は中国からの輸入が途絶えた2月初めから顕著になり、各医療機関も業者からの納品が滞るようになった。

 1日約3500枚のマスクを使う岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では、現在の在庫は15日分程度の約5万3千枚に減っている。節約のため、患者と接しない事務部門の職員は病院資材のマスクを使わず、必要なら自前で調達するよう指示した。

 県南西部の中規模総合病院でも、発注量の3分の2程度しか届かなくなり、外来患者用にマスクを配布していたのを取りやめた。

 切迫する状況を受けて県病院協会は17日、知事宛ての緊急要望書を提出。地域医療を支える病院に優先的にマスクが供給されるよう、配慮を求めた。

 診療所はより深刻だ。特に、口の中の治療で飛沫(ひまつ)を浴びる危険のある歯科医たちは不安を募らせている。

 岡山市北区高柳西町で歯科診療所を開業している歯科医の黒瀬真由美さんは、2月下旬から納品が途絶えたという。それまで毎日2、3回マスクを交換していたが、汚れるまで使って節約に努めている。

 窮状を話していると、3人の患者が家庭で備蓄していたマスク計500枚以上を寄付してくれ、当座の枯渇を免れた。3月19日には県歯科医師会を通じ、石川県の業者が寄付した50枚も受け取った。

 県も医療機関を支援している。2月中旬、県の備蓄分約8万7千枚を提供し、3月18日には国の備蓄分など約3万2千枚を感染症指定医療機関と帰国者・接触者外来の医療機関計15病院に支給した。

 さらに、国が買い上げ調達した1500万枚のうち、県内割り当て分も近く届く見込み。枚数は未確定だが、県医療推進課は「18日よりは幅広い医療機関に届けられそう。今後も国からの配給が続くことを期待している」と話している。