国際情勢 英ジョンソン首相が入院、陽性判明から10日 / スペインの感染者、13万人超も3日連続で減少 /死者8000人超のフランス 卸売市場の一部を臨時の遺体安置所に


  新型コロナウイルスに感染しているイギリスのジョンソン首相は、陽性が判明してから10日経っても関連症状が続いていることから検査のため入院しました。イギリスメディアが一斉に伝えました。引き続き、首相としての執務は行うということです。

 ジョンソン首相はこれまで首相官邸で自主隔離を続けていましたが、熱が下がらない状態が続いていました。

/////

スペインの感染者、13万人超も3日連続で減少

スペインでは新型コロナウイルスの感染者が13万人、死者は1万2000人を超えました。ただ、新たな感染者と死者の数はいずれも3日連続で減少しています。

 スペインの保健省は5日、新型コロナウイルスの感染が確認された人が前日の集計より6023人増え13万759人に、死亡した人の数は674人増え1万2418人になったと発表しました。
ただ、新たな感染者と死者の数はいずれも3日連続で減少しています。
 スペインのサンチェス首相は4日の記者会見で感染拡大のスピードは弱まっているとの認識を示した上で、「今、気を緩めば振り出しに戻る」として、非常事態の期間をさらに2週間延長し、今月25日までとする方針を発表しています。

/////

中国の人権派弁護士、出所するもコロナ対策理由に隔離


  2015年に中国で人権派の弁護士らが一斉に拘束された問題で、国家転覆罪で実刑判決を受けた男性弁護士が5日、出所しました。

 2015年7月、中国各地で人権派の弁護士や活動家らおよそ300人が公安当局に一斉に拘束されました。
そのうちの1人で、国家政権転覆罪で4年6か月の実刑判決を受けていた王全璋弁護士が5日、山東省臨沂市の刑務所から出所しました。
 妻の李文足さんによりますと、王氏は出所後、妻子の暮らす北京市ではなく「新型コロナウイルスの感染防止」という名目で、出身地の山東省済南市で隔離措置が取られているということです。
 李さんは新型コロナウイルスのまん延が明らかになる前の去年11月、取材に対し、「夫が出所したら済南市の家に行くと言っているのは、当局の圧力で言わされているのだと思う。
当局は私たちを北京から追い出し、軟禁するつもりではないか」と懸念を示していました。

/////

死者8000人超のフランス 卸売市場の一部を臨時の遺体安置所に

ヨーロッパで、イタリアとスペインに次いで新型コロナウイルスで死亡した人が多いフランスでは死者が8000人を超え、首都パリ郊外にある世界最大規模の卸売市場の一部を臨時の遺体安置所にするなど異例の対応を迫られています。

フランス政府は5日、新型コロナウイルスの感染者が7万478人となったほか、死亡した人は518人増えて8078人となり、8000人を超えたと発表しました。

フランスでは病院で死亡した人に加え高齢者施設で死亡した人も統計に加えてから死者の数が急増し、この4日間で倍になっていて、ヨーロッパでは、イタリアの1万5887人、スペインの1万2418人に次いで多くなっています。

こうした中パリの警視庁は郊外にある生鮮食品を取り扱う卸売市場、ランジス市場の一部の施設を臨時の遺体安置所として受け入れを始めました。

ランジス市場は敷地面積が234ヘクタールと東京ドームおよそ50個分に相当し、世界最大規模の卸売市場です。

遺体安置所として利用されるのは食品などを扱う施設から離れた建物で、最大で1000人の遺体を受け入れるとしていて、家族が別れを告げることができる場所にするとしています。

ヨーロッパでは死者の急増に伴い、スペインでもスケートリンクを臨時の遺体安置所にするなど、各国は異例の対応を迫られています。
/////

“団結し打ち勝つ” 英エリザベス女王が異例のテレビ演説

新型コロナウイルスによる感染拡大が続く中、イギリスのエリザベス女王が異例のテレビ演説を行い、「私たちが団結し、強い意思を持ち続ければ、打ち勝つことができる」と国民に連帯を呼びかけました。

イギリス王室のエリザベス女王は、5日夜、テレビ演説を行いました。この中でエリザベス女王は、最前線で新型コロナウイルスとたたかう医師や看護師をはじめ、外出制限を強いられている市民などすべての人々に感謝の意を示しました。

そして、「私たちはともにこの病気に立ち向かっている。私たちが団結し、強い意思を持ち続ければ、打ち勝つことができる」と述べ、国民に連帯を呼びかけました。

また、これほどの困難な状況は過去にはなかったとしたうえで、「私たちは、先進的な科学と思いやりの心をもって世界の国々とともに努力を続けている。私たちは成功するだろうし、それは私たちすべての努力のたまものだ」と述べ、世界各国がともにウイルスの感染防止に取り組むことの重要性を強調しました。

最後に、「私たちは再び、友人や家族とともに過ごすことができる。また会うことができる」と結び、それまでの間、自制心を保ってほしいと呼びかけました。

エリザベス女王がクリスマス以外にメッセージを発表するのは極めて異例で、イギリスメディアは、人々の不安を取り除き連帯を呼びかけたいという女王の思いが込められた演説だと伝えています。

演説の収録は、女王が滞在しているウィンザー城で行われ、防護服を身につけたカメラマン1人が十分な距離をとって撮影に臨んだということです。

/////


トランプ大統領「全米での死者 さらに増える見通し」

アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が30万人を超えていて、トランプ大統領は、全米での死者はさらに増えるという見通しを示す一方で、感染者が増加するペースは近く減速する可能性があるという認識も示しました。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の5日の時点のまとめでは、アメリカ国内の新型コロナウイルスの感染者は33万人を超え、世界で最も多くなっています。

トランプ大統領は、5日の記者会見で「恐ろしいほどの死者の数を覚悟しなければならない」と述べ、全米での死者はさらに増えるという見通しを示しました。

一方で、感染者と死者の数が全米で最も多いニューヨーク州で4日、死者の数が前の日を下回ったことを受けて「これはよい兆しかもしれない。長いトンネルの向こう側に光が見え始めてきている」と述べ、全米で感染者が増加するペースが近く減速する可能性があるという認識も示しました。

また、トランプ大統領は、マラリアの治療に使われる「クロロキン」を全米に配布するため2900万錠を調達したことを明らかにし「効果があるかどうかは分からないが、何年にもわたる研究を待っていられる状況ではない」と述べました。

「クロロキン」は、ウイルスの増殖を抑える効果が示唆されているものの、トランプ政権の対策チームのファウチ博士は「新型コロナウイルスに対しては臨床的に効果が確認されていない」と繰り返し発言しているほか、専門家からは、服用のしかたを間違えると深刻な副作用が出るという指摘もあがっているため、トランプ政権の判断を疑問視する声も出ています。

/////