国際情勢 ニューヨーク、外出制限29日まで延長 / 英・ジョンソン首相、病状悪化ICUへ / NYダウ、コロナ禍好転期待で過去3番目の上げ幅


 新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカ・ニューヨーク州で、事実上の“外出制限”が今月29日まで延長されることになりました。

 ニューヨーク州では先月22日から全ての事業所に従業員の在宅勤務を義務づけるなど事実上の“外出制限令”が出されています。
クオモ知事は6日、この措置を今月29日まで延長すると発表しました。
公立学校の休校措置も29日まで延長されるということです。
 ニューヨーク州ではこの週末、1日当たりの死者の数が初めて減少に転じたものの入院患者の数は増加しています。
このため海軍の病院船でも感染者を受け入れるようトランプ大統領に求めていくということです。
 こうした中、医療分野で評価の高いアメリカの大学の集計によりますと、アメリカ国内の死者数が1万人を突破しました。
世界全体の死者数は7万人以上に上っています。

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英・ジョンソン首相、病状悪化ICUへ


 新型コロナウイルスに感染して入院していたイギリスのジョンソン首相が集中治療室に移されました。ジョンソン首相が入院している病院前から報告です。

 イギリス首相官邸の報道官の談話によれば、ジョンソン首相は6日午後、病状が悪化したため、日本時間午前3時ごろ、集中治療室に移されました。
ジョンソン首相は意識はあり、集中治療室に入ったのは今後、人工呼吸器を使用する必要が出た場合に備えた措置だということです。
 ジョンソン首相は先月26日、熱と咳があったことから新型コロナウイルスの検査を受け、陽性でした。
その後、自主隔離しながら執務をしていましたが、10日経っても熱が下がらなかったため、5日夜、検査のため入院したと発表されていました。
 ジョンソン首相はラーブ外相に、必要に応じて代行を務めるよう命じましたが、新型コロナウイルス対策の陣頭指揮をとってきた首相だけに、イギリス政府は揺れています。

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NYダウ、コロナ禍好転期待で過去3番目の上げ幅


6日のニューヨーク株式市場は新型コロナウイルス感染拡大の中心地となっているニューヨーク州の状況がピークに近いとの見方が伝わり、ダウ平均株価は1600ドル以上値を上げて取引を終えました。

 6日のダウ平均株価は前の週末の終値と比べて1627ドル高い、2万2679ドル99セントで取引を終えました。
ヨーロッパでの感染拡大が緩やかになりつつあることに加えて、週末、ニューヨーク州で1日当たりの死者の数が初めて減少に転じるなど感染の広がりがピークに近いとの見方が伝わりました。
 前の週までに大きく下げた銘柄を中心に買いが膨らみ、過去3番目の上げ幅を記録しました。
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スペインの感染者13万5000人超も4日連続で減少、新型コロナ


スペインでは新型コロナウイルスの感染者が13万5000人、死者は1万3000人を超えました。ただ、新たな感染者と死者の数はいずれも4日連続で減少しています。

 スペインの保健省は6日、新型コロナウイルスの感染が確認された人が、前日の集計より4273人増え、13万5032人になったと発表しました。
スペインでの感染者の数はイタリアを上回りアメリカに次いで世界で2番目の多さです。
 死亡した人の数は637人増え、1万3055人になりました。
ただ、新たな感染者と死者の数はいずれも4日連続で減少しています。
 スペイン政府は記者会見で「ほぼ全ての地域で感染拡大のペースが弱まり、感染が確認された4万人以上がすでに退院している」と述べました。

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WHO、マスクについてのガイドライン公表


WHO=世界保健機関は世界中で品薄状態が続くマスクについて、ガイドラインを公表しました。

 WHOのテドロス事務局長は6日の会見で、マスクの着用についての指針を作成したことを明らかにしました。
テドロス事務局長は第一に、医療用マスクは最前線に立つ医療従事者が優先的に使用すべきだと強調したうえで、感染者や自宅で感染した人をケアしている人にはマスクの着用を推奨するとしました。
 ただ一方で、マスクだけではパンデミックは食い止められないと述べ、手洗いや人との距離を保つことなどとともに、あくまで対策の一つとして考えるべきだと冷静な対応を呼びかけました。


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