インドが中国製キット返品へ 抗体検査、精度にばらつき


  インド保健当局は27日、新型コロナウイルス感染後にできる抗体を調べるため中国の2社から調達した検査キットを返却する方針を明らかにした。インド医学研究評議会が「精度のばらつきが大きい」として、地方の当局に使用中止を要請した。地元メディアが伝えた。地元メディアによると、インド政府は50万キット以上を調達。地方の当局が使い始めたが、検出数が少ないといった報告があり、医学研究評議会が精度を調べていた。

 抗体検査は無症状感染者も含めて感染歴を調べることになるため、地域の感染状況の把握につながり、外出自粛などの政策判断に使える可能性があるとされている。米ニューヨーク州や中国・武漢市などで実施されたが、精度が不十分との指摘も出ていた。