国際情勢 米国家情報長官室、新型コロナ「人工ではない」/中国警戒の中、1億人超移動の5連休/ドイツ 経済活動に追加緩和策、冠婚葬祭を許可 美術館も再開


 アメリカの国家情報長官室は、新型コロナウイルスについて「中国が起源」とした上で、「人工的なものではなく、遺伝子操作されたものでもない」などとする声明を発表しました。

 アメリカの情報機関を統括する国家情報長官室は先月30日、声明を出し、新型コロナウイルスについて「人工的なものではなく、遺伝子操作されたものでもないという幅広い科学的な総意に同意する」と表明しました。
 発生の起源については、「中国」とした上で、「厳格に新しい情報の調査を続け、感染の拡大がウイルスに感染していた動物との接触から始まったのか、武漢市にある研究所での事故の結果だったのか判断する」としています。

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米・外出制限の一部解除、病院船も任務終了

 アメリカでは、まもなく8つの州で外出制限令の効力が切れます。こうしたなかニューヨークでは、感染者の治療にあたってきた海軍の病院船も任務を終えました。

 アメリカでは4月下旬以降、南部ジョージア州などで営業制限を緩和する動きが始まっていますが、南部フロリダやテキサスなどの8州では4月30日に外出制限令の効力が切れます。
カリフォルニアやニューヨークなど引き続き厳しい外出制限を課す州がある一方で、来週には全米の半分の25州で制限が緩和され、一部のビジネスが再開されます。
 「状況が少しだけ改善してきた証でしょうか。
病院船『コンフォート』、マンハッタンの埠頭を今、あとにします」(記者)  ニューヨークでは、感染者の治療の前線基地にもなったアメリカ海軍の病院船が1か月の任務を終えました。
病院船「コンフォート」は、ニューヨークの感染のピークを前にした3月末にマンハッタンに入港、1200人以上の隊員が120人あまりの感染者の治療に当たりました。
ニューヨーク州では一日の新たな入院者数が1000人を切り感染ピークを超えたことから、「コンフォート」はバージニア州の海軍基地に戻る予定です。
 一方、ニューヨーク市では、感染拡大の大きな要因とみられている地下鉄は24時間の運行が中止されます。
毎日午前1時から5時まで運休し車両を消毒するということですが、地下鉄の運休は115年の歴史で初めてのことです。

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中国警戒の中、1億人超移動の5連休


 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えこんだとしている中国では、1日から5連休です。のべ1億人以上が移動する見通しで、政府は感染拡大への警戒を呼び掛けています。

 「北京で人気の観光地・万里の長城の前には、多くの人が行列を作っています」(記者)  中国では、メーデーの1日から5連休が始まりました。
北京市郊外の人気スポット・万里の長城は1日の入場者を2万人に制限していますが、午前中から観光客の姿が見られました。
 「連休だから来ました。
(感染防止への)中国の措置はいいと思う」(観光客) 「外に出る時は、まだ気をつけた方がいいと思う」(観光客)  中国ではおよそ7割の観光地が再開し、連休中にのべ1億1700万人が移動する見通しだということで、中国政府は「ピークの時間を避け、人との距離を取るようにしてほしい」と警戒を呼び掛けています。
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トランプ大統領「起源は武漢の研究所と確信」


 アメリカのトランプ大統領は30日、新型コロナウイルスの起源が中国の武漢市にあるウイルス研究所だと確信していることを明らかにしました。ただ、詳しい根拠は示しませんでした。

Q.武漢の研究所がこのウイルスの起源だと確信できる何かを見たことがありますか?  「はい、そうです。
あります」(アメリカ トランプ大統領)  トランプ氏は30日、このように述べましたが、ウイルスの起源が中国・武漢市の研究所だとする詳しい根拠については、「言えない。
それを言うことは許されていない」と語りました。
 一方、アメリカの国家情報長官室は30日、新型コロナウイルスについて「人工的なものではなく、遺伝子操作されたものでもない」などとする声明を発表。
ウイルスに感染していた動物との接触から始まったのか、武漢市の研究所での事故の結果だったのか、厳格な調査を続けるとしています。
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ドイツ 経済活動に追加緩和策、冠婚葬祭を許可 美術館も再開

 ドイツ政府は、新型コロナウイルスの感染を抑えるため禁止してきた結婚式や葬式を許可するなど、追加の緩和策を発表しました。

 ドイツ政府は、段階的に経済活動を緩和させるため、先月20日から一部の商店などの営業再開を認めています。
 メルケル首相は30日、州政府の代表らと会合を行い、1日からさらに少人数での葬式や結婚式、教会でのミサを許可し、小規模な公園や動物園、美術館、博物館の再開を認めました。
ただ一方で、サッカーなど人気プロスポーツを含むスポーツ活動については6日まで判断を留保しています。
 また、経済活動の再開が感染拡大に与える影響を見極める必要があるとして、人と人との距離を1.5メートル以上保つ、接触制限は期限を今月10日まで1週間延長しています。
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米・外出制限の一部解除、病院船も任務終了

 アメリカでは、まもなく8つの州で外出制限令の効力が切れます。こうしたなかニューヨークでは、感染者の治療にあたってきた海軍の病院船も任務を終えました。

 アメリカでは4月下旬以降、南部ジョージア州などで営業制限を緩和する動きが始まっていますが、南部フロリダやテキサスなどの8州では4月30日に外出制限令の効力が切れます。
カリフォルニアやニューヨークなど引き続き厳しい外出制限を課す州がある一方で、来週には全米の半分の25州で制限が緩和され、一部のビジネスが再開されます。
 「状況が少しだけ改善してきた証でしょうか。
病院船『コンフォート』、マンハッタンの埠頭を今、あとにします」(記者)  ニューヨークでは、感染者の治療の前線基地にもなったアメリカ海軍の病院船が1か月の任務を終えました。
病院船「コンフォート」は、ニューヨークの感染のピークを前にした3月末にマンハッタンに入港、1200人以上の隊員が120人あまりの感染者の治療に当たりました。
ニューヨーク州では一日の新たな入院者数が1000人を切り感染ピークを超えたことから、「コンフォート」はバージニア州の海軍基地に戻る予定です。
 一方、ニューヨーク市では、感染拡大の大きな要因とみられている地下鉄は24時間の運行が中止されます。
毎日午前1時から5時まで運休し車両を消毒するということですが、地下鉄の運休は115年の歴史で初めてのことです。


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