インド 15歳少女が父を乗せ自転車で1200キロ ( 東京から熊本?  現代インド版 参勤交代?) 7日間
インド 15歳少女が父を乗せ自転車で1200キロ



 新型コロナウイルスの影響で都市封鎖が続くインドで、15歳の少女が父親を自転車の後ろに乗せ、故郷の村まで1200キロの道のりを走り抜きました。

 インドでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月下旬から、全土にわたる都市封鎖が続き、多くの出稼ぎ労働者が仕事を失っています。

 首都ニューデリー近郊に住むモハン・パスワンさんも仕事を失ったうえけがをしてしまい、家賃が払えなくなりました。そこで介護のために同居していた15歳の娘、ジョティさんは、父親を自転車の後ろに乗せて、およそ1200キロ離れた故郷まで帰ることを決意。

 ジョティさんたちは暑さのなか、見知らぬ人から食べ物や水をもらったり、一部の行程はトラックに乗せてもらったりして、今月16日、およそ1週間をかけて、無事、自宅に帰り着いたということです。

 ジョティさんの健脚は、地元メディアで話題となり、インドの自転車競技団体にスカウトされているということです。

////
父親乗せて自転車で1000キロ超走破、15歳少女にインド代表のトライアル打診

【ダルバンガーAFP】新型コロナウイルスの流行に伴う封鎖措置が敷かれたインドで、けがをした出稼ぎ労働者の父親を15歳の少女が地元の村まで1000キロ超も自転車をこいで連れ帰るという出来事があり、この少女は自転車競技のナショナルチームからトライアウトのオファーを受けたという。(写真はジョティ・クマリさん〈写真手前〉と家族ら)
 地元メディアの報道によると、ジョティ・クマリさんは、父親のモハン・パスワンさんを自転車の後部座席に乗せ、所持品を携えながら、ペダルをこいで首都ニューデリー近郊のグルグラムからビハール州にある故郷の村を目指した。
 そうして1200キロの道のりを7日かけて走破し、今月16日に自宅に帰り着いたという。
 オートリキシャ(自動三輪タクシー)の運転手であるパスワンさんは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために3月に突然実施された封鎖措置により、数百万人に及ぶ他の移民労働者たちと同じように仕事を失った。
 インドでは、家賃の支払いや食料購入のためのお金が底を尽き、また公共交通機関も運休していることから、多くの人々が徒歩、もしくはクマリさんのように自転車で帰郷している。
 残りの資金で購入した中古自転車による親子の苦難の旅はメディアをにぎわせ、インド自転車連盟の目に留まり、クマリさんにナショナルチームのトライアウトの機会が与えられることになった。
 同連盟の会長はAFPに対し、「彼女は7日間、父親と荷物と一緒にこの距離を走破した。彼女には持久力というレベルでひとかどのものがあると思う」と指摘。「彼女はただ学業を続けたいと言っているが、われわれのアカデミーで勉強についても面倒をみると話した」という。
 同連盟は、全国規模での移動制限が解除された後、クマリさんがニューデリーを訪れると見込んでいる。
 同会長は、クマリさんに自転車競技への適性があるかどうか連盟がテストすると話している。


/////
けがした父乗せ、自転車で1200キロ インド・15歳少女、8日かけ故郷に ( 東京から熊本?)


 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた全土封鎖が続くインドで今月、15歳の少女が負傷した出稼ぎ労働者の父を自転車に乗せ、首都ニューデリー近郊から、約1200キロ離れた故郷まで連れ帰った。地元メディアでこの件が報じられると、インドの自転車連盟が、選手養成施設の入所テストを受けるよう少女に打診した。少女は25日、毎日新聞の電話取材に「学校での勉強を優先したいが、自分の可能性を知るためにテストに挑戦する」と意気込みを語った。

 少女は東部ビハール州ダルバンガに住む学生のジョティ・クマリさん(15)。父モハン・パスワンさん(45)はニューデリー近郊のグルガオンで三輪タクシーの運転手をしていたが、1月下旬に事故で足を負傷し働けなくなった。数日後、ジョティさんは1人暮らしのモハンさんを看病するためグルガオンで同居を始め、ジョティさんの母は地元で借金をして夫であるモハンさんに送金していた。



ジョティ・クマリさんが父モハン・パスワンさんを乗せて1200キロ走った自転車=モハンさん提供
 だが3月25日に全土封鎖が始まり、モハンさんは妻からの送金を受け取れなくなった。さらに封鎖の影響で公共交通機関も停止し、病院に行くことすらできなくなった。

 生活が困窮する中、ジョティさんは父を連れて故郷に戻ることを決意。500ルピー(約710円)で中古の自転車を手に入れ、今月8日にモハンさんを自転車の後部に乗せて出発した。日中は気温が40度を超えることもあるため、主に夜間に移動。一度だけトラックの荷台に短時間乗せてもらったが、それ以外は自転車で走り、8日後にダルバンガに着いた。

 モハンさんは25日、毎日新聞の電話取材に「私を乗せると重いので置いていくよう言ったが、娘は譲らなかった。誇りに思う」と感慨深げに語った。ジョティさんは「途中で多くの人から水や食料をもらい、助けられた。自転車の選手になりたいとは思っていないが、目の前のことには挑戦したい」と話している。
/////
インド 15歳少女が父を乗せ自転車で1200キロ00

/////