スーパーコンピュータ「富岳」 計算速度などで世界1位 理化学研究所などが開発 新型コロナウイルス研究にも利用


 理化学研究所などが開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、計算速度などで世界1位を獲得しました。

「富岳」が世界一となったのは、計算速度やグラフの解析性能など4つの部門で、4部門同時に1位となるのは世界初の快挙です。「京」の後継機として開発された「富岳」は、スマートフォン2000万台分の性能を持つとされていて、計算速度は1秒間に約42京回と前回首位を獲得したアメリカ製のスパコンの2倍以上となりました。理化学研究所の松本紘理事長は「ほっとしていると同時に、非常に嬉しい」「今後最大限の性能を引き出す努力を続けていきたい」と話しました。「富岳」は、来年以降の本格運用を前に新型コロナの研究に一部利用されていて、有効な治療薬の発見や飛沫感染の分析で期待されているということです。