国際情勢  世界の感染者、1000万人を超える / 全世界の死者、50万人を超す / 香港「国家安全法」審議で早期公布か / EUが制限緩和、日本からの渡航可能に

世界の感染者、1000万人を超える

 世界全体における新型コロナウイルスの感染者は、1000万人を超えました。

 アメリカのジョンズホプキンス大学の集計によりますと、日本時間の29日朝までに世界の新型コロナウイルスの感染者数は1000万人を超えました。
最も多いアメリカではおよそ253万人と4分の1を占めています。
 南西部の州で経済再開が本格化した今月中旬以降、感染者数がさらに増加し、フロリダ州やテキサス州ではバーの営業を禁止するなど規制を再び強めています。
 アメリカに次いで多いブラジル、ロシア、インドなどでも経済活動の再開から感染拡大に歯止めがかからない状況となっています。


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全世界の死者、50万人を超す

新型コロナウイルス感染による死者が、全世界で50万人を超えたと、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が公表しました。

アメリカ、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の29日午前6時の時点で世界で1006万3319人と1000万人を超えています。また、亡くなった人は50万108人と50万人を超えました。

感染者の多い国
▽アメリカが253万9544人、
▽ブラジルが131万3667人、
▽ロシアが63万3542人、
▽インドが52万8859人、
▽イギリスが31万2640人となっています。
死者の多い国
▽アメリカが12万5714人、
▽ブラジルが5万7070人、
▽イギリスが4万3634人、
▽イタリアが3万4738人、
▽フランスが2万9781人となっています。
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新型コロナ感染者 世界全体で1千万人超え


新型コロナウイルスの感染者が世界全体で1000万人を超えました。WHO(=世界保健機関)は、過去1か月間の感染者数が特に急増しているとして、危機感を示しています。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の感染者数は、日本時間28日夜、1000万人を超えました。死者数は50万人に迫っています。

感染者が最も多いのはアメリカで、250万人あまりとなっていて、次いでブラジル、ロシア、インドなどの順になっています。

WHOは24日、感染者が最初に確認された月には1万人ほどだったものが、過去1か月間で約400万人に増加していると指摘した上で、アメリカ大陸での感染拡大がピークに達していないとして、危機感を示していました。

一方、感染状況が落ち着いたヨーロッパでも、ドイツの一部地域で集団感染が発生し、緩和されたばかりの接触制限が再開されるなど、第2波への懸念も広がっています。
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香港「国家安全法」審議で早期公布か

 中国・北京で28日、今月2回目となる全人代の常務委員会が始まりました。国営メディアは香港の「国家安全法」が審議されたと報じていて、今回の委員会で可決された場合、異例のスピードでの対応となります。

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 中国国営の中央テレビによりますと、28日から始まった中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会で香港の「国家安全法」が審議され、この中で「できるだけ早く公布し、香港で施行する」という意見が出たということです。
 また、中国共産党系の国際紙「環球時報」の英語版によりますと、香港選出の全人代代表が「法案に対し全般的に意見が一致した」と述べたということです。
 通常、全人代の常務委員会は2か月に1回開催され、法案を制定する場合、3回の審議を行うとされていて、今月2回目となる今回の委員会で可決された場合、異例のスピードでの対応となります。
 一方、香港メディアは審議最終日の30日に可決させ、イギリスからの返還記念日である7月1日に合わせて施行するとの見通しを伝えています。
 香港の「国家安全法」は、中国政府が治安維持のための出先機関を香港に置くことを定めるなど「一国二制度」を形骸化させるのではという懸念の声が香港市民や国際社会から上がっていて、さらなる反発も予想されます。
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EUが制限緩和、日本からの渡航可能に

EU=ヨーロッパ連合は、来月1日から日本などからの渡航制限を解除し、観光客などを受け入れる見通しです。

 ロイター通信などによりますと、EUに加盟する27か国は、来月1日から日本や韓国、タイ、カナダなど10数か国からの渡航制限を解除する方向で最終調整に入ったということです。
 EUでは新型コロナウイルスの感染拡大により3月中旬以降、域外からの渡航を原則禁止していましたが、夏の観光シーズンを前に感染が落ち着いている地域から制限を緩和する方針を示していました。
 近く、受け入れ可能となる国のリストを公表する予定ですが、感染者が増えているアメリカ、ブラジル、ロシアは除外される見通しです。

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米ジャクソン大統領像を引き倒そうとした男ら4人訴追

 アメリカで人種差別を想起させる像などを倒す動きが相次ぐ中、アメリカ司法省は、首都ワシントンにある第7代ジャクソン大統領の像を引き倒そうとしたとして、4人の男を訴追したと発表しました。

 22日、ホワイトハウス前の広場で人種差別への抗議デモの参加者の一部が、19世紀前半に大統領を務め、農場で奴隷を働かせていた第7代ジャクソン大統領の像を引き倒そうとしました。
 アメリカ司法省は27日、これにかかわったとして4人の男を連邦財産の破壊の疑いで訴追したと発表しました。
声明で、ワシントンの連邦地検は「像や記念碑を冒とくしようとする人々は今回の起訴を警告として受け止めるべきだ」としています。
 アメリカでは先月、白人の警官が黒人男性を拘束し死亡させた事件以来、各地で抗議デモが続き、人種差別を想起させる像などを倒す動きが相次いでいます。
 26日には、トランプ大統領が像などを破壊した人に10年の禁錮刑を科すなどとした大統領令に署名したばかりでした。

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