岡山 西日本豪雨で大きな被害 倉敷市真備町の住民が国などに損害賠償求め2次提訴 
西日本豪雨 真備の水害は人災


西日本豪雨から2年。大きな被害を受けた倉敷市真備町の住民が9日、国などに損害賠償を求め2度目の訴えを起こしました。

 岡山地裁に訴えを起こしたのは倉敷市真備町の被災者5人です。4月の第1次提訴で32人が提訴していて、これで原告は37人になりました。

 原告は国、岡山県、倉敷市、ダムを管理する中国電力に約7億3000万円の損害賠償を求めています。


2018年の西日本豪雨

 西日本豪雨で倉敷市真備町では51人が亡くなり、約4700戸が浸水被害を受けました。原告は、新成羽川ダムの事前放流量が不十分だったことや高梁川と小田川の付け替え工事が先送りされたことなどが重なり、被害が拡大したとしています。

(真備水害訴訟弁護団/金馬健二 弁護団長)
「本件の真備水害については、事前に予期し得たものであって相当な準備さえしておれば未然に防ぐことができた人災であるものと」


2020年中に第3次提訴を行いたいとしている

 弁護団は今後新たに原告希望者を募り、2020年中に第3次提訴を行いたいとしています。