岡山市で黄砂観測 1年5カ月ぶり かすむ上空 ぼやける稜線


 岡山市で29日、今年初めて黄砂が観測された。岡山地方気象台の職員が午前11時ごろ、目視で確認した。同市への黄砂の飛来は2019年10月30日以来、1年5カ月ぶり。



 同気象台によると、岡山市では、通常は20キロある「視程」(見通しが利く距離)が一時、9キロ程度に低下。市中心部は上空がかすみ、ビルの輪郭や郊外の山々の稜線(りょうせん)がぼやけて見えた。

 黄砂はこの日、広島市や高松市、福岡市など西日本の広い範囲で観測され、30日には北日本にも広がる見込み。視程が5キロ未満になると交通への障害が強まるため、気象庁が注意を呼び掛けている。