国際情勢 日米首脳共同声明で「台湾」明記～台湾は歓迎、中国は反発/ミャンマー１７日も市民の死者 ヤンゴンで爆発相次ぎ軍側に負傷者も /韓国外相 米特使に福島処理水放出決定への懸念伝える
日米首脳共同声明で「台湾」明記～台湾は歓迎、中国は反発
アメリカを訪れている菅総理大臣は、バイデン大統領と共同声明を発表しました。中国を牽制する内容で、「台湾」という言葉が明記されています。
「本日、菅首相と私は日米同盟と共有する安全保障を強固に維持していくことを確認しました」（アメリカ バイデン大統領）
「今日の地域情勢や厳しい安全保障環境を背景に、同盟の重要性はかつてなく高まっています」（菅首相）
記者会見で、強固な日米同盟をアピールした両首脳。この後、日本時間の１７日、共同声明を発表しました。ここでも同盟の強化を宣言し、「日本とアメリカは地域と世界の平和と安全の礎となった日米同盟を新たにする」としています。
バイデン政権が人権問題などを巡り厳しく非難している中国については・・・。
「中国からの挑戦に共に取り組むことを約束した」（アメリカ バイデン大統領）
●一方的な現状変更の試みに反対し、●国際秩序に合致しない行動への懸念を共有したほか、●台湾情勢については「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」と共同声明に明記しました。
経済分野でも中国を意識した内容が盛り込まれ、デジタル技術や半導体を含むサプライチェーンでの日米の連携を確認しています。また、北朝鮮については、「完全な非核化へのコミットメントを再確認」し、韓国との３か国の協力が共通の安全と繁栄に不可欠であることで一致しています。
今回、共同声明に「台湾海峡の平和と安定の重要性」が明記されたことについては、早速、台湾の外交部がコメントを発表し、「心からの歓迎と感謝」を表明しました。また、台湾周辺地域が侵略の脅威に直面しているとして、日米と共に「インド太平洋地域の平和と安定、繁栄を守っていく」と訴えています。
一方、中国は強く反発、アメリカにある中国大使館の報道官による談話を出しました。「台湾などの問題は中国の内政で、基本的利益に関わるものであり、干渉を受けることはない」「強烈な不満と断固たる反対を表明する」としたほか、「二国間関係の正常な協力の範囲を完全に超え、第三者の利益や地域の平和と安定を損なう」と非難しています。
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ミャンマー１７日も市民の死者 ヤンゴンで爆発相次ぎ軍側に負傷者も
ミャンマーの治安当局は市民を狙った銃撃を繰り返し、地元メディアは、１７日、少なくとも２人が死亡したと伝えています。
住宅街に展開し、銃撃を繰り返す治安部隊。
中部モゴックでは民主派が前日に発足を宣言した「国民統一政府」を支持する市民およそ１０００人が、デモに参加しました。地元メディアは、デモを制圧しようとする治安当局の銃撃で、少なくとも２人が死亡したと伝えています。
一方、最大都市ヤンゴンでも「国民統一政府」を支持するデモが行われましたが、２か所で爆発があり軍側の兵士３人が負傷。そのうち１人は重傷だという情報があります。当局の武力行使に歯止めがかからない中、一部のデモ隊は手製の銃などで応戦していて、今後、衝突が激化するおそれもあります。
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ミャンマー２万３千人に恩赦 ＡＳＥＡＮ緊急サミットに軍トップ出席か
ミャンマーの軍事政権は１７日、国営テレビの放送で、服役中の受刑者およそ２万３０００人に恩赦を与え釈放すると発表しました。
毎年、正月に合わせて恩赦が行われますが、クーデター以降に逮捕された市民がこれに含まれているかどうかは不明です。
一方、タイ外務省によりますと、ミャンマー情勢を話し合うＡＳＥＡＮの緊急首脳会談に、ミャンマーからは軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が出席する意向だということです。
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イラン濃縮度６０％のウラン製造、合意再建に向け協議続く中
イランの原子力庁は１６日、核兵器に転用可能な水準に大幅に近づく濃縮度６０％のウランを製造したと発表しました。イランは核合意の立て直しに向けてアメリカと間接協議を続けていますが、この合意の重大な義務違反となります。
この問題で、バイデン大統領は１６日、「合意違反だ」と述べる一方、「イラン側が協議の継続に合意していることは喜ばしい」とも指摘し、強い批判を避けています。
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英国のワクチン優先順位 死亡リスク６倍の学習障害の人たちは・・・【ＣＡＴＣＨ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ】
世界各地の街角の話題や最新ニュースをお伝えするキャッチ・ザ・ワールドです。新型コロナワクチンの接種が進むイギリスですが、感染による死亡リスクが高い学習障害のある人たちが直面する問題を取材しました。
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韓国外相 米特使に福島処理水放出決定への懸念伝える
韓国の鄭義溶（チョン ウィヨン） 外相はアメリカのケリー大統領特使に福島第一原発の処理水を海洋放出する日本政府の決定への「深刻な憂慮」を伝えました。
アメリカのバイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は、１７日、鄭義溶 外相と会談しました。
鄭 外相は日本政府が福島第一原発の処理水を海洋放出すると決定したことについてアメリカ側に「深刻な憂慮」を伝達。「日本が国際社会により透明で迅速に情報公開をするようアメリカが関心を持って協力してほしい」と要請しました。
海洋放出をめぐっては、アメリカ国務省が日本政府の決定を容認する声明を発表。韓国外務省の発表では今回、ケリー特使がどのように発言したかは明らかにされていません。
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抗議デモめぐり香港紙創業者に禁錮１年
香港の裁判所は１６日、中国共産党に批判的な論調で知られる「リンゴ日報」の創業者・黎智英氏に対し、合わせて禁錮１年２か月の実刑判決を言い渡しました。
香港メディアが報じたもので、黎氏は２０１９年８月に行われた無許可の抗議デモを組織した罪などで有罪となっていたほか、別のデモへの参加についても有罪となりました。黎氏への実刑判決は初めてです。さらに、国家安全維持法違反の罪２つが追加されるなど厳しい裁判が続きます。
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