国際情勢 EU委員会、「ワクチン遅れ」アストラゼネカに法的措置 / ナワリヌイ氏率いる組織の活動停止、「過激派」認定めぐる裁判開始で/ イタリア規制緩和 飲食店など一部再開

EU委員会、「ワクチン遅れ」アストラゼネカに法的措置

  EU=ヨーロッパ連合は、イギリス製薬大手アストラゼネカが事前契約に反して新型コロナワクチンの供給が遅れているとして、法的措置をとったことを明らかにしました。

 アストラゼネカは、今年6月末までに3億回分のワクチンを供給する契約をEUと結んでいますが、実際には1億回分の出荷に留まる見通しです。

 このためEUの執行機関であるEU委員会は26日の会見で、「いくつかの契約が尊重されず、アストラゼネカは時間通りにワクチンを供給する戦略を立てていない状態だ」としてアストラゼネカに対して、契約違反に対する法的措置を23日に始めたことを明らかにしました。

 法的措置で、具体的に何を求めるのかについては明らかにされませんでしたが、EU委員会は「契約に基づいて約束された十分なワクチンが迅速に提供されることを確認したい」としています。

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ナワリヌイ氏率いる組織の活動停止、「過激派」認定めぐる裁判開始で


刑務所に収監されているロシアの野党勢力指導者ナワリヌイ氏が率いる組織について検察側は活動を一時停止させることを決めました。

 ナワリヌイ氏陣営や「反汚職基金」など、ナワリヌイ氏が率いる3つの組織をめぐっては、検察当局が「過激派」として認定するよう求める訴えを起こしています。

 検察側は26日、裁判が始まったことを受け、裁判所の判断が示されるまで組織の活動を一時停止させることを決めました。今後、裁判で組織が「過激派」と認定されれば、インターネットでの情報発信などでも刑事罰が科せられることになります。

 政権側はナワリヌイ氏だけでなく、率いる組織についても徹底的に封じ込める狙いがあるとみられます。
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イタリア規制緩和 飲食店など一部再開

イタリアでは首都ローマなどの主要都市でレストランの屋外席の営業が再開されるなど、新型コロナウイルスによる規制が緩和されました。

 ローマにあるレストランのテラス席で談笑する人々。イタリアでは26日からローマのほか、ミラノ、ベネチアなどを含む14の州で飲食店やバーでの屋外席の営業が6週間ぶりに再開されました。映画館や劇場も客席を半分にして再開され、飲食店の夜間営業も認められますが、午後10時からの外出制限は継続されます。

 イタリアでは1日の感染者が連日1万人以上、死者は300人を超える日もありますが、感染第3波のピークだった3月中旬から4月初旬と比較すると減少傾向にあり、ドラギ首相は、今回の規制緩和について「計算されたリスクだ」とコメントしています。

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WHO 中国ワクチン2週間以内に「緊急承認」を判断


WHO=世界保健機関は、中国の2つの新型コロナワクチンについて、緊急使用リストに加えるかどうかを2週間以内に決定すると明らかにしました。

 WHOのシマオ事務局長補は、26日の会見で、中国のシノファームが製造するワクチンについては今週の終わりまでに、シノバック製のワクチンについては来週の終わりまでに緊急使用を認めるかどうか決定することを明らかにしました。

 WHOの緊急使用リストに加われば、ワクチンの安全性や有効性など各国がワクチンの使用を判断する際の目安となるほか、主に途上国への公平な分配を目指す共同購入プログラム「COVAXファシリティー」に加えることができます。

 これまでにWHOはファイザー、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを緊急承認していて、モデルナ製についても今週議論する予定だということです。


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アカデミー賞受賞監督の出身地・中国では報道されず

今年のアカデミー賞で「ノマドランド」が作品賞に輝き、監督賞も受賞したクロエ・ジャオ監督について、出身地である中国ではこのニュースが見られない状態になっています。

 ジャオ監督の出身地、中国の国営メディアはこれまで、「ノマドランド」のアカデミー賞受賞のニュースを伝えていません。また、中国の検索サイトでジャオ氏の中国名と「オスカー」と入力しても記事が出てこない状態になっています。

 香港メディアは、ジャオ氏が過去にアメリカの映画雑誌に「私が育った場所では至るところでウソがあふれていた」などと答えていたことが影響している可能性を指摘しています。

 「あなたが聞いたのは外交問題ではない」(中国外務省 報道官)

 中国外務省の報道官は26日、ネット上で記事が閲覧できないことについての質問にこう述べ、明確な回答を避けました。
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中国で九死に一生 「事故で3回死神の招きを回避」

まさに九死に一生です。

 横断歩道を渡る男性の目の前で突然、大型トラック同士が激しく衝突。その衝撃で、一方のトラックが信号機の柱にぶつかり、折れた柱が男性の足元を直撃します。更に頭上からは信号機が・・・

 これは、中国・安徽省で起きた交通事故の映像です。男性は信号機の下敷きになりましたが、すぐに立ち上がりました。この事故にネット上では、「車、柱、信号機と少なくとも3回は死神からの招きを回避した」などと話題になっています。

 男性はけがをして病院に運ばれたものの、命に別状はないということです。

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野生のトラが車めがけて走ってきた


野生のトラが、車めがけて猛スピードで突っ込んできたらこうなります。

 画面奥から黒い影がどんどん近づいてきます。急いでハンドルを切りますが・・・

 「急げ!早く!」

 車は走り出しましたが、ガラスはごらんの通り粉々です。

 中国・黒竜江省の村に現れた体長2メートル、推定200キロ以上の野生のアムールトラはこの直前、住民の女性を襲っていました。女性は負傷したものの、幸い命に別状はないということです。

 「女性がトラがいた方に歩いてるのを見たから、『危ない!』って叫んだ。女性が逃げたと思ったから車に乗り込んだんだけど、間に合わなくて窓をやられた」(運転していた女性)

 村をパニックに陥れたこのアムールトラはオスとみられ、半日以上経ってから麻酔銃を撃たれ捕獲されました。野生のアムールトラは個体数が500ほどと、絶滅が危惧されています。
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中国内モンゴル自治区で巨大黄砂、一部は日本にも到達する予報

中国の内モンゴル自治区で巨大な黄砂が発生しました。一部は日本にも到達する予報です。

 高く舞い上がった砂が、徐々に街へと迫っています。中国メディアによりますと、中国の内モンゴル自治区で25日、大規模な黄砂が発生しました。この日、甘粛省でも、街が黄砂に覆われたということです。

 当局によりますと、この黄砂は26日夜から27日にかけて北京などにも飛来するということです。また、日本の気象庁によりますと、29日には、北海道や九州の一部地域にも到達する予報です。

 中国メディアによりますと、今年、中国で発生した黄砂は過去18年間で最も多く、今年の降水量が少ないことによる影響との指摘もあります。

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