岡山 1週間で最多433人感染、時短要請求める声も / GWは岡山県との往来自粛して 伊原木知事、兵庫県に要請
岡山 変異株対策0428ss

大阪感染者0428ss
京都 感染者0428

岡山 1週間で最多433人感染、時短要請求める声も



28日、岡山県内では計87人の新型コロナウイルス感染が発表された。過去3番目に多く、30人以上の感染発表は15日連続となる。22日以降の1週間の感染者は過去最多の433人。収束の見えない状況に、飲食店などへの営業の時短要請を求める声も出始めた。

 87人の内訳は倉敷市33人、岡山市31人、総社市13人、矢掛町3人、玉野市2人、高梁、笠岡、備前、新見、真庭の5市で各1人。うち重症が1人、3人が中等症だった。

 岡山市の診療所と、倉敷市の接待を伴う飲食店、高齢者福祉施設でそれぞれクラスター(感染者集団)が発生した。県内の感染者は延べ3773人になった。

 「感染者も感染経路不明も増えている。一層強力な措置が必要だ」。岡山市の大森雅夫市長は28日の対策本部会議で、感染急拡大への危機感をあらわにし、飲食店などへ時短要請が必要だとして県へ申し入れる方針を明らかにした。

 市内では22日からの1週間で167人(10万人当たり23・9人)の感染が発表され、感染経路不明は47・9%に上る。政府の分科会が示す最も深刻なステージ4(感染爆発段階)に近づきつつある状態だ。

 大森市長は会議後、報道陣の取材に「今の対策では感染は減っていかない。次にとる措置の中では時短が一番強力」と述べ、県に対して速やかな対応を求めた。要請の対象や制限する時間帯は今後検討していくべきだとしたが、市中心部の飲食店を念頭に置いているとみられる。

 また、市は市内約400の高齢者入所施設の全職員(約1万1千人)を検査し、感染の有無を調べる方針を示した。検査は1人当たり2週間に1度で、2カ月続ける。まずは特別養護老人ホーム36施設(職員約2500人)を検査するという。

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 伊原木隆太知事は28日、新型コロナウイルスに感染した軽症者と無症状者を受け入れる2カ所目の宿泊療養施設を確保したと発表した。岡山市北区の「東横INN岡山駅西口右」で、5月7日から運用を始める。

 全館を月4千万円で借り上げ、全216室のうち医療従事者の宿泊部屋などを除く148室を療養部屋とする。契約期間は7月末まで。看護師など3〜6人が常駐し、岡山大病院高度救命救急センターの待機医がオンラインで診察する。

 県は「アパホテル岡山駅前」(同区)に療養部屋256室を確保しているが、25日時点で154人が滞在し、6割ほどが埋まっている計算だ。県は今後、施設利用者がさらに増える可能性があるとみて確保を急いでいた。

 知事は、3度目の緊急事態宣言が発令された兵庫県に対し、岡山への往来自粛を県民に呼びかけるよう求めたことも明らかにした。知事は「第4波は大阪を中心とした同心円状に広がっている。隣接する兵庫県との往来を極力抑えることが、岡山県の感染を抑えるうえで非常に大事だ」と述べた。

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GWは岡山県との往来自粛して 伊原木知事、兵庫県に要請




 岡山県の伊原木隆太知事は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、緊急事態宣言が発令されている兵庫県に対し、同県民に岡山県との往来自粛を呼び掛けるよう要請したことを明らかにした。大型連休中の人の流れを抑える狙い。

 26日に担当者を通じて要請。兵庫県側からは「もともと県境を越えた移動の自粛を呼び掛けている。再度徹底したい」との回答を得たという。

 知事は「大阪を中心に感染が広がっているのが第4波の特徴の一つ。大阪、兵庫からの往来を極力抑えるのが非常に大事」と説明。岡山県民に対しても「感染者の多い所を訪れて自身が感染するのを防ぐとともに、少ない場所へ行って広げることも厳に慎んでほしい」と県境を越えた移動の自粛を改めて求めた。

 県内では4月以降、感染が急拡大し、県はステージ3(感染急増)に引き上げた。感染者の中には、関西からウイルスを持ち込んだとみられる事例が一定数確認されているという。


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