国際情勢  国連総長、戦闘の即時停止を訴え イスラエル軍のガザ地上攻撃 / ロシア「非友好国」に米とチェコ正式指定 米大使館ではロシア人スタッフはゼロに/英国保健当局者、「インド型」ウイルスは「イギリス型」より感染力高い

国連総長、戦闘の即時停止を訴え イスラエル軍のガザ地上攻撃
イスラエル軍のガザ地上攻撃?
イスラエル とガザ地区

イスラエルとハマス軍500


  イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上攻撃を受けて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は14日、「パレスチナ自治区ガザとイスラエルにおける戦闘を直ちに停止するよう、全ての当事者に訴える」との声明を発表しました。

 事務総長は「一連の戦闘が地域全体に抑えの効かない危機をもたらし、過激主義を増長させる恐れがある」と警鐘を鳴らしています。

 また、国連は、一連の衝突により、パレスチナ自治区ガザの住民およそ1万人が自宅からの退避を余儀なくされたと発表し、人道支援のための停戦を呼びかけました。


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ロシア「非友好国」に米とチェコ正式指定 米大使館ではロシア人スタッフはゼロに

欧米との対立が深まっているロシアは「非友好国」のリストを発表し、アメリカとチェコについて正式に「非友好国」に指定しました。

 ロシア政府は14日、非友好国のリストを発表しました。リストに記されたのはアメリカとチェコの2か国です。このリストはプーチン大統領が先月、作成を指示したもので、非友好国に指定された国はロシアにある自国の大使館でロシア人スタッフを雇うことに制限を受けます。

 今回の措置により、アメリカは8月1日以降、ロシア人を1人も雇うことができなくなります。このため、モスクワにあるアメリカ大使館は、ビザの発給など大半の業務ができなくなる恐れがあるとしています。


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英国保健当局者、「インド型」ウイルスは「イギリス型」より感染力高い

イギリスの保健当局者は、インドで最初に確認された変異ウイルスのうち1つについて、いわゆる「イギリス型」の変異ウイルスよりも感染力が高いと結論付けました。

 イギリス・イングランドのウィッティ主席医務官は14日、インドで最初に確認された変異ウイルスのうち「B1.617.2」と呼ばれるタイプについて、いわゆる「イギリス型」の変異ウイルスよりもさらに感染力が高いと明言しました。

 「B1.617.2」は確認件数は前の週の合計より倍以上多い1313となっていて、主席医務官は今後、「イギリス型」を抜いてイギリスで支配的なウイルスになると予測しています。ただ、ワクチンの効果を弱めるとの証拠は今のところない、としています。

 ジョンソン首相は「B1.617.2」の感染拡大に備え、50歳以上とリスクの高い持病を持つ人については、これまで12週間だった1回目と2回目の接種間隔を8週間に短縮すると述べました。

 「皆さんに知っておいて頂きたいのは、この新しい変異ウイルスは我々の計画に深刻な混乱を引き起こし、6月の第四段階の制限緩和をより難しくする可能性があるということです」(ジョンソン首相)

 ジョンソン首相は、今月17日に予定されている飲食店の屋内営業の再開などは予定通り実施するとした上で、来月21日に予定しているナイトクラブの再開など、最終段階の緩和については難しくなるおそれがあるとの認識を示しました。

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メキシコで日本出身ラーメン店経営者が撃たれて死亡

メキシコ北西部で13日、日本出身でラーメン店を経営する男性が頭や胸を銃で撃たれて死亡しました。現場からは現金がなくなっていて、警察は強盗殺人事件とみて調べています。

 現地メディアによりますと、メキシコ北西部のティファナで13日、日本出身のラーメン店経営者ヨシダ・タロウさん(43)が店の2階で死亡しているのが見つかりました。金庫が開いていることに気付いた店の従業員が2階に行ったところ、ヨシダさんが倒れているのを発見したということです。ヨシダさんは頭や胸を銃で撃たれていて、金庫からは現金がなくなっていました。

 ヨシダさんはティファナで2店舗を経営していて、店のフェイスブックには「吉田太朗」の文字とともに日本とメキシコの国旗を持った似顔絵のほか追悼文が掲載されています。

 「ティファナのいたるところで犯罪が起きています。ここはティファナでも落ち着いた場所ですが、暴力的な事件が増えています」(近所の人)

 現場に防犯カメラはなく、犯人は現在も逃走中です。メキシコの日本大使館は「報道は承知しているが、日本人かどうかも含め警察は調べています」
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中国、無人探査機の火星着陸に初成功

中国が無人探査機の火星への軟着陸に初めて成功です。

 国営の中央テレビなどによりますと、中国の無人探査機「天問1号」は15日未明、軟着陸に成功したということです。この後、地質構造の特徴や水が存在するかなどの探査を予定していて、成功すればアメリカに次いで2か国目になります。「天問1号」は去年7月に打ち上げられ、着陸のタイミングを探っていました。

 中国は既に月面探査を成功させていて、習近平指導部は「宇宙強国」の実現を目指し、開発を加速させています。
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