岡山 緊急事態宣言 備え対応に追われる 岡山と広島 「調整間に合わない」
岡山 商業施設_1


岡山と広島 ほぼ同様に「宣言」

新型コロナウイルス感染拡大で16日からの緊急事態宣言の対象地域になった岡山、広島県では15日、宣言発令に備える動きが広がった。大型商業施設は県の協力要請に基づいて営業時間短縮の調整を進め、コールセンターは飲食店などの問い合わせが殺到。レジャー施設では休園を決めるところもあった。


 ■大型商業施設―休業開始日が割れる

 岡山、広島県の主な大型商業施設は、両県の協力要請通り平日、土日とも午後8時までに営業を終えることを決めた。土日の休業要請は16日から応じる施設がある一方、「テナントとの調整が間に合わない」として22日以降で予定するケースも見られ、対応が割れている。

 天満屋(岡山市)は16日以降の土日、岡山県内3店で生活必需品以外の売り場を休む。営業は岡山店は食品と化粧品、ストッキングなど服飾雑貨の一部のみ。倉敷、津山店は食品のみ扱う。平日は全店とも通常通り、岡山が午後7時半、倉敷、津山が同7時まで営業する。広島県内の店舗は16日以降に決める。

 岡山高島屋(岡山市)も16日以降の土日は食品など必需品だけを扱い、平日は午後7時まで通常営業を続ける。

 JR岡山駅の「岡山一番街」「さんすて」とJR倉敷、福山駅の「さんすて」は16日が時短営業。22日以降の土日に衣料品など休業対象となるテナントに休んでもらう方針。

 イオンモール岡山(岡山市)、同倉敷(倉敷市)は16日は時短営業し、22日以降の土日は休業を視野に検討している。同津山(津山市)も検討中。アリオ倉敷(倉敷市)は16日を時短営業し、土日は22日から食品など必需品を除いた売り場を閉める方向という。

 各施設の担当者は「14日から岡山県の協力要請に応じた途端、緊急宣言に方針転換され、テナントへの説明など対応が追いつかない」などと話している。

■コールセンター―協力金問い合わせ相次ぐ

 岡山県が特設したコールセンターには、時短営業に応じた飲食店などが対象となる県の協力金に関する問い合わせが相次いだ。協力要請が県内全域に拡大し、当初の想定を超えた多くの事業者が、手続きなどの確認に追われている。

 県は、1日にコールセンターを開設し、職員8人が対応する。15日は受付時間の午前9時から午後5時まで電話が鳴りやまず、職員は「時短の証明のため、店頭に指定のポスターを張った上で写真を撮って」「要件はホームページで確認できる」と案内していた。

 県によると、宣言発令の方針が判明した14日の午後から問い合わせが急増。既に3日から時短要請されていた岡山市中心部では複数の要請が重なることとなり、「いつからどの項目を守ればいいのか」といった声が相次いだという。

■レジャー施設―“駆け込み”利用増なし

 宣言発令前日にも“駆け込み”による利用増は見られなかった。

 おもちゃ王国(玉野市)の来園者はこの日、コロナ禍以前の1日の3割ほど。宣言期間中の休園を決めた。池田動物園(岡山市)も入園者はまばらで、同じ期間の休業を決めた。鷲羽山ハイランド(倉敷市)の利用者は少なかった。

 同県鏡野町の日帰り入浴施設「花美人の里」も同期間に休業することにした。高橋隆弘支配人(48)は「休業でスタッフとお客さまの安全が守れる。葛藤はあるが仕方ない」と話す。

 岡山県内の各映画館は、上映時間を短縮するなどの対応をとった上で、16日以降も当面営業を行う方針を決めた。

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10万人あたり上位
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