国際情勢 ベラルーシ旅客機着陸で「ハマスの名前で爆破予告があった」/米ロの安保担当高官が協議、首脳会談開催へ調整 /イスラエルとハマスの停戦受け、米国務長官が24日から中東歴訪
イスラエル とガザ地区
イスラエルとハマス軍500
イスラエル軍のガザ地上攻撃?

ベラルーシ旅客機着陸で「ハマスの名前で爆破予告があった」 


 ベラルーシ当局が民間旅客機を緊急着陸させ乗っていた反体制派メディアのジャーナリストを拘束した事件で、ベラルーシ側は「パレスチナのイスラム組織『ハマス』の名前で爆破予告があった」と主張しました。

 この事件は23日、ギリシャからリトアニアに向かっていたライアンエアー航空機がベラルーシ上空を飛行中、爆発物が仕掛けられているおそれがあるとしてベラルーシ当局から緊急着陸を求められ、軍用機に先導されて首都ミンスクに着陸したものです。着陸後、ベラルーシ当局は、乗っていたベラルーシの反体制派メディア「NEXTA」の運営者で、指名手配中だったプロタセビッチ氏を拘束しました。

 爆発物は見つかりませんでしたが、ベラルーシ政府側は24日、会見で、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの名前で爆破予告があった、と主張しました。「イスラエルが攻撃を止めること」「EUがイスラエルへの支持を取り下げること」を要求し、受け入れられなければ航空機に仕掛けた爆弾を爆発させる、という内容だったとしていますが、この事件が起きる2日前には既にイスラエルとハマスの停戦が発効していました。

 ハマスの報道官は「この件とは一切関係ない」として「ハマスを悪魔のように見せたい勢力の仕業だろう」と述べています。
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米、日本を最も警戒レベルの高い「渡航中止」勧告の対象に追加

アメリカ政府は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、国民に対する海外渡航情報について、日本を最も警戒レベルの高い「渡航中止」を勧告する対象に追加したと発表しました。

 アメリカ国務省は24日、国民に対する海外渡航情報でこれまで4段階のうち2番目に高いレベル3の「渡航の再検討」の対象としていた日本を最も厳しいレベル4の「渡航中止」を勧告する対象に追加しました。

 国務省は、CDC=疾病対策センターの情報をもとに評価を下していて、CDCは日本の感染状況について4段階のうち最も厳しいレベルの「非常に高い」に分類し、「ワクチンの接種を完了した人も変異ウイルスに感染したり拡散させたりするリスクにさらされる可能性がある」として、「日本への全ての旅行を避けるべきだ」との見解を発表していました。

 また、日本への「渡航中止」勧告についてブルームバーグ通信は、「アメリカは、オリンピック開幕まで2か月を切った東京の計画に疑問を投げかけた」「開催の準備ができていることを国民と国際社会に納得させるのに苦労している国にとって新たな打撃だ」などと伝えています。

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イスラエルとハマスの停戦受け、米国務長官が24日から中東歴訪

イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織「ハマス」の停戦が発効したことを受け、アメリカ国務省は、ブリンケン国務長官が24日から27日までの日程で中東を歴訪すると発表しました。

 アメリカのブリンケン国務長官は24日から27日までの中東歴訪でエルサレムとヨルダン川西岸を訪れ、イスラエルのネタニヤフ首相やパレスチナ自治政府のアッバス議長らと会談します。さらに、停戦を仲介したエジプトを訪問してシシ大統領と会談するほか、ヨルダンも訪れてアブドラ国王とも会談する予定です。

 ブリンケン氏の中東訪問は、バイデン大統領の指示によるもので、イスラエルと「ハマス」の停戦を維持し、衝突の再発を避けるよう外交的な努力を続ける方針です。


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米ロの安保担当高官が協議、首脳会談開催へ調整


 アメリカ・ホワイトハウスは24日、国家安全保障問題担当のサリバン大統領補佐官がロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と協議し、米ロ首脳会談の開催について調整したと明らかにしました。

 ホワイトハウスによりますとアメリカとロシアの安全保障問題担当の高官協議は、先週、アイスランドで行われた外相会談での議論に続くもので、バイデン大統領とプーチン大統領との首脳会談について、「日付と場所については後ほど発表される」としています。

 サリバン大統領補佐官とパトルシェフ安全保障会議書記の議論は建設的に行われ、違いはあるもののお互いの立場をよりよく理解できたと強調していて、米ロ首脳会談の開催に向け具体的な調整が進められたとみられます。
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