〈東京2020〉ハンド女子 倉敷市出身・角南唯選手に家族が声援 / 岡山 <東京2020+1>鍛えた精神、予選突破へ 陸上 高梁出身の斎藤愛美選手 5日、女子400メートルリレー

 東京オリンピック、ハンドボール女子は、予選リーグでアンゴラと対戦しました。倉敷市出身の角南唯選手も出場し、家族が声援を送りました。



 準々決勝進出に向けて勝ちがほしい「おりひめジャパン」。
前半、角南唯選手が放ったシュートがゴールネットを揺らします。その30秒後にもうまく相手をかわしシュート!連続得点でチームに勢いをつけます。
後半、矢掛町出身の板野陽選手の好セーブから素早く切り返し得点を重ねた日本。しかし、アンゴラの勢いを止められずに敗れました。

(角南選手の母/みふみさん)
「(五輪中にけがをした妹の)果帆も会場の外で応援していると思うので(次の試合に)勝って決勝トーナメントに行ってほしいです」

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岡山 <東京2020+1>鍛えた精神、予選突破へ 陸上 高梁出身の斎藤愛美選手 5日、女子400メートルリレー

 ◇「日本記録更新を」

 5日にある東京オリンピック・陸上女子400メートルリレーの予選に、高梁市出身の斎藤愛美(あみ)選手(21)=大阪成蹊大4年=が登場する。地力のあるランナーだが、メンタル面の弱さを克服するため京都の寺で座禅も経験。5月の世界リレー大会で4位に入った勢いを維持し、「日本記録を更新して予選を突破したい」と意欲を燃やす。【桐野耕一】

 県立倉敷中央高校2年時の全国高校総体(インターハイ)では100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を果たした。大学進学後も2019年の日本学生対校選手権(インカレ)で200メートルや400メートルリレーで優勝。今年5月にポーランドで開催された世界リレー大会では400メートルリレーの第3走者を務め、4位に入って五輪枠獲得に貢献し、代表に選ばれた。

 大阪成蹊大陸上競技部の滝谷賢司監督(64)が「地力では日本で一番いいものを持っている」と評価するが、精神的な好不調の波がネックになってきた。高2のインターハイで優勝後、「勝手にプレッシャーに押しつぶされて」(斎藤選手)しまいスランプに。大学入学後もホームシックになるなど悩んできた。「毎日表情を見極めながら指導してきた」と滝谷監督は振り返る。

 「寺で座禅してみてはどうか」。自分の内面に集中させようと、滝谷監督がアドバイス。昨年11月に京都の寺を2日間泊まりがけで訪れ、座禅を組んだ。「最初は苦痛だったのが、2日目には帰りたくない気持ちになって。前より自分と向き合えるようになったかもしれない」と笑う。

 その成果か今年はしっかり食事がとれ、タフな練習ができるようになった。「目が前を向いている。好調の証しだな」。精神的に安定してきた様子に、滝谷監督も胸をなで下ろす。

 日本記録は43秒39。予選突破のためには43秒を切ることが求められ、世界の壁は厚い。「今回の代表メンバーは私を含め大学生が多い。若さを強みに変えて、精いっぱい頑張りたい」。女子短距離界の新しい幕開けに期待がかかる。


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