中国恒大「乱脈開発」のいま、23日が期限の社債利払い実行も
19 中国 経済危機?


巨額の負債を抱え、経営危機となっている不動産大手「中国恒大集団」。23日に期限を迎える社債の利払いを実行すると発表しましたが、負債の要因の一つとされるのが「乱脈開発」です。進行中の大型開発の現場を取材しました。

 中国の不動産事業で業界2位の「中国恒大集団」。業績の落ち込みで資金繰りが悪化し、6月末時点で総額およそ33兆円の巨額の負債を抱え、経営破綻への懸念が高まっています。

 その中国恒大のグループ会社は22日朝、23日に期限を迎える社債の利払いを実行すると発表。支払う利息は2億3200万元、日本円でおよそ39億4400万円です。ひとまず、デフォルト=債務不履行の懸念を払拭しようとしたかたちですが、中国恒大が進めている大型開発の現場に向かってみると・・・

記者
 「広州の郊外に、恒大は所有するサッカーチームのため、世界最大級のスタジアムの建設を進めています」

 中国恒大が所有するプロサッカーチーム「広州FC」の本拠地として来年完成予定のサッカースタジアム。花をイメージした外観は、これまでのスタジアムとは一線を画する前衛的なデザインです。総工費はおよそ2000億円とされ、世界最大級となる10万人を収容できる予定だといいますが、作業員の姿はまばらです。現地メディアによりますと、すでに国有企業に売却されたといいます。

記者
 「看板に描かれているように、スタジアムの周辺には恒大が手がけるタワーマンションの建設も進められています」

 スタジアム周辺に林立するタワーマンション。ところが、こちらも工事が進められている様子は見られません。

販売スタッフ
 「2023年か2024年には部屋を引き渡せます。延期の心配ですか?大丈夫です。もうほかの会社に買収されたので」

 利払いに備え、不動産などの資産売却を進めていることがうかがえます。

 中国恒大を一代で築き上げた経営トップ・許家印主席は21日、「一刻も早く暗闇から抜け出し、住宅購入者や投資家、金融機関に『責任ある回答』を手渡すことができると固く信じている」と強調。ただ、年末にかけて多くの社債の利払い期限が残っていて、経営危機を乗り越えられるかは不透明な状況です。

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世界株安「原因」の中国恒大 社債期限のあす利払い実行を発表

世界同時株安の原因となった中国の不動産大手「中国恒大集団」のグループ会社は、社債の利払い期限を迎えるあす、利払いを実行すると発表しました。

 中国の深センにある証券取引所のホームページに掲載された情報によりますと、「中国恒大集団」のグループ会社は社債の利払い期限を迎えるあす23日、利払いを実行すると発表したということです。

 中国恒大は業界2位の不動産事業のほか、EV=電気自動車事業など多角化を進めたものの、業績の落ち込みで資金繰りが悪化。6月末時点で総額およそ33兆円の巨額の負債を抱え、経営破綻への懸念が高まり、20日には世界の株式市場で同時株安を招きました。



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