ミャンマー軍トップ 政治犯5600人超を釈放へ

 クーデターで実権を握ったミャンマー軍のトップが18日、抗議デモなどに参加して拘束されている政治犯5600人以上を、釈放すると発表しました。

 ミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官は18日、声明を発表し、クーデターへの抗議活動に参加して拘束された政治犯5600人以上を釈放する方針を明らかにしました。声明では、今月20日から始まる仏教の祭典に合わせた恩赦であるとされています。

 15日に開かれたASEANの緊急外相会議で、26日からの首脳会議に総司令官を参加させないことが決まっていて、政治犯の釈放は、国際社会の目を意識したという見方もあります。

 一方、軟禁状態が続くアウン・サン・スー・チー氏らの勢力が結成した民主派の「国民統一政府」は、ASEANのこの決定を歓迎する声明を発表しています。