岡山県矢掛町特産 干し柿の生産最盛期 山ノ上地区 “玉すだれ”びっしり


 
 岡山県矢掛町小田の山ノ上地区で、特産の干し柿の生産が最盛期を迎えた。丸々とした色鮮やかな実が、柔らかな陽光を浴びて甘みをじっくりと蓄えている。



 地区は標高約200メートルにあり、霧が少なく日照条件に恵まれ、干し柿作りの適地という。明治期から生産が盛んで、現在は農事組合法人・山ノ上干柿組合が中心。今季は23日から西条柿の収穫や皮むきを始めた。

 組合加工場に併設されたビニールハウスには、つるした柿がオレンジ色の“玉すだれ”のように並ぶ。約40日間干して完成させ、例年並みの約5万個を年末年始の贈答用などとして県内外に出荷する予定。

 組合の山岡威代表理事(73)は「天候が良く、甘みが凝縮した干し柿ができそう」。