岡山? 「実習生に暴行」デマ情報がSNSで拡散、無関係の会社に中傷や批判メール殺到…告訴も検討



 外国人技能実習生が勤務先の岡山市内の建設会社で暴行を受けた問題を巡り、同市内の無関係の会社に中傷や批判の電話やメールが殺到している。SNSで誤った情報が拡散しており、この会社は「業務に支障が出ている」として、刑事告訴も検討している。

 暴行被害を受けたとされるのは、ベトナム人男性(41)で、17日に個人加入の労働組合とともに記者会見を開き、「日本人社員から棒でたたかれるなどの暴行を受けた」と訴えた。暴行を受けた場面の動画も公開し、ニュースなどで取り上げられた。

 無関係の建設資材のリース会社に「お前らがやったんか」といった苦情が相次いだのは翌日午前。リース会社によると、問題の建設会社には足場の部品を貸し出すことがあった。動画にはリース会社の関連施設が映っており、ネットで見た人が、このリース会社が暴行に関わったと誤解した可能性が高い。

 リース会社側は、暴行があったことはまったく知らなかったという。しかし、SNS上では「鬼畜企業は、世の中から消えるべきだ」といった投稿が相次ぎ、企業名や住所、電話番号が拡散されている。リース会社の担当者は「うちはこの問題には全く関与しておらず、迷惑を被っている。電話やネットの書き込みは絶対にやめてほしい」と話している。