京都府 保健所負担増 一部を除いて濃厚接触者の調査取りやめ
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 新型コロナの感染が急拡大し保健所の負担が増加する中、京都府は感染者へのケアを優先する必要があるとして、一部を除いて濃厚接触者を特定する調査を取りやめました。

京都府内では18日、一日あたりの感染者数が初めて1000人を超えるなど、感染が急拡大しているのに伴って保健所の負担も増加しています。
こうした状況を受けて、京都府は感染者本人へのケアを優先する必要があるとして、感染者に聞き取りを行って濃厚接触者を特定していた保健所の調査を19日から一部を除いて取りやめました。
今後は、感染者自身が▼発症や検査の2日前以内に会い、▼お互いにマスクをつけずに手が触れる距離で15分以上会話したなど、濃厚接触者となる可能性のある人に直接連絡し、連絡を受けた人は自主的に検査を受けたり、健康観察を行ったりする方式に切り替えたということです。
一方で、重症化リスクが高い人が集まる高齢者施設や医療機関などについてはこれまでどおり感染者が出た場合は、保健所が濃厚接触者の特定や検査に関わるとしています。
また、京都市の保健所もすでに同様の対応に切り替えているということです。
府は、「感染の急拡大を受けて、保健所がパンクする前に業務の優先順位をつけることにした。感染者本人への対応を最優先で行っていく」としています。