岡山 「顕著な大雪に関する気象情報」発表時は不要不急の外出控える

この冬一番の寒波で24日「顕著な大雪に関する気象情報」が岡山県で初めて発表されました。
気象台の担当者は「除雪が追いつかず視界が悪くなるような状況なので、発表された場合は、不要不急の外出は控えてほしい」としています。

「顕著な大雪に関する気象情報」は、短期間に大雪が降り、その後も雪が続き重大な影響が見込まれるとき、気象庁が岡山県など13の府県を対象に発表する防災情報です。
平成30年の大雪で、各地で発生した車の大規模な立往生などを受けて始まり、試験的な運用などを経て、岡山県では、おととし12月に始まりました。
この冬一番の寒気で、24日から25日にかけて県北部は大雪となり、24日夜に県内で初めて、津山市や真庭市などあわせて10の市町村に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されました。
この発表は、降雪量にもとづいていて、13府県ごとに基準が異なります。
岡山県の場合、気象台が県内に設置するアメダスのうち、積雪計がある5か所で観測された6時間の降雪量が、平地で30センチ以上、山沿いで40センチ以上となり、その後も警報級の強い雪が降ると予想されるとき発表されます。
積雪計は、南部は岡山市の1か所、北部の平地は津山市と美作市今岡の2か所、北部の山沿いは真庭市蒜山と新見市千屋の2か所にあります。
気象台によると、この情報が発表されたときは、除雪作業が追いつかず、交通障害が深刻化する状況が差し迫っている場合だということです。
岡山地方気象台の中塚賢治防災気象官は、今回の大雪について「当初は、ここまでまとまった雪が同じ地域で降り続くとは予測していませんでした。『顕著な大雪に関する気象情報』の目安となる雪は、視界が悪くなるような降り方です。発表されたら不要不急の外出は控えてほしいです」と話していました。

【28日午前中 北部で再び大雪が予想される】
岡山地方気象台によりますと、24日から県北部を中心に大雪を降らせた寒気は、26日いったん抜けるということです。
ただ27日の午後から強い寒気が再び流れ込む見通しで、28日の午前中には、北部で再び大雪が予想されるということです。
気象庁はホームページで、6時間先までの雪の予想を「今後の雪」として公表しています。
データは、およそ5キロ四方の範囲の「積雪の深さ」と「降雪量」の1時間ごとの予測データです。
25日にかけて降った県北部の大雪について、このシステムでは、3時間で20センチから30センチの降雪を予想をしていました。
そのため岡山地方気象台は、システムの精度も向上しているので、雪が降りそうなときはぜひ活用してほしいと呼びかけています。