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2020年12月

アスベスト判決 救済の仕組み作りが急務


 国は一刻も早く被害者を救済する仕組み作りに乗り出すべきだ。

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、中皮腫や肺がんになった労働者や遺族が起こした訴訟で、国の賠償責任が初めて確定した。

 原告327人に計22億8千万円を支払うよう国に命じた東京高裁判決について、最高裁は国の上告を受理しない決定をした。

 2008年から京都など全国9地裁で千人以上が起こした「建設アスベスト訴訟」では、高裁段階で国への請求を認める判決が続いていた。提訴から12年が経過しており、最終的な司法判断を待たずして亡くなった原告も多い。

 田村憲久厚生労働相は「責任を感じ、深くおわび申し上げたい」と謝罪したが、敗訴を重ねながら控訴、上告を繰り返して訴訟を長引かせた国の責任は極めて重い。

 安価で耐火性に優れた石綿は戦後、断熱材などとして建設の現場で広く使われてきた。一方、空気中に飛散した粉じんを吸い込むと中皮腫や肺がんなどを引き起こす可能性は、早くから指摘されていた。国が使用を全面禁止にしたのは06年で、安全対策の遅れが健康被害を広げたのは明らかだ。

 今回確定した判決は、国は遅くとも1975年には防じんマスク着用などを雇用主に義務づけ、現場に警告表示すべきだったと指摘。規制を怠った国の対応を違法と断じた。

 企業に雇われた労働者だけでなく、個人事業主である「一人親方」への賠償も命じた。これまでは労働安全衛生法上、保護の対象となっていなかった。一人親方も下請けとして他の作業員と同じように働いている現場の実情を踏まえ、救済の対象を広げた判断は歓迎されよう。

 原告側は、石綿を使用した建材メーカーにも損害賠償を求めていたが高裁段階では退けられていた。この点について、最高裁は来年に弁論を開くとした。

 同種の他の訴訟では、建材の種類や市場シェアに応じてメーカーの責任を認める判決が続いており、最高裁も同様に請求を認める可能性が出てきた。

 石綿による健康被害を受けた人や遺族には労災保険および06年制定の石綿救済法に基づく給付制度がある。原告側はこれらでは不十分で、被害者の全面救済のため、国とメーカーが資金を負担して補償基金を創設するよう訴えている。

 肺がんや中皮腫の発症は石綿を吸い込んでから数十年かかり、これからも多くの犠牲者が出る可能性がある。建設現場の被害者は特に多いとされ、原告はこのうちの一部に過ぎない。

 最高裁決定を踏まえ、現制度を見直し、補償の枠組みを広げる議論を早期に始めるべきだ。

 石綿は全国で約300万棟ものビルやマンションなどに使用されたと推定されている。これらの解体のピークは28年ごろと見込まれている。

 現場での作業従事者だけでなく周辺住民にも被害が及ばないよう、国や自治体は、飛散防止のための対策や規制を急ぐ必要がある。

京都 雪の金閣寺を一目見ようと 開門前に長蛇の列
金閣寺 1230

 京都市内で積雪を観測した31日、京都市北区の金閣寺(鹿苑寺)には雪の積もった金閣を一目見ようと長蛇の列ができた。



 午前9時の開門前にはカメラを手にした人などが300メートル以上の行列を作った。待機する人たちは傘を手に雪をしのぎながら、雪化粧の金閣との対面を待っていた。
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参考
 
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日産ゴーン元会長逃亡から1年 逮捕状も日本に戻るめど立たず


 日産自動車元会長カルロス・ゴーン容疑者の中東レバノンへの逃亡が明らかになってから31日で1年です。国内では、元会長が金融商品取引法違反の罪に問われている事件の裁判が始まりましたが、元会長本人が日本に戻るめどは無く、東京地方検察庁は、日本で裁判を受けさせるために関係機関と連携し、できるかぎりの措置を取りたいとしています。


日産自動車元会長のゴーン容疑者(66)は、保釈中で海外への渡航が禁止されていた1年前の12月31日、声明を発表し、中東のレバノンに逃亡したことを明らかにしました。

ゴーン元会長はICPO=国際刑事警察機構から国際手配され、東京地検特捜部は、関西空港からプライベートジェットで不正に出国した疑いで逮捕状を取っていますが、日本に戻るめどは立っていません。

アメリカでは、逃亡を手助けした疑いで2020年5月、アメリカ軍特殊部隊の元隊員マイケル・テイラー容疑者(60)と息子のピーター・テイラー容疑者(27)の身柄が拘束され、アメリカ国務省は10月、日本への引き渡しを認めました。弁護側が異議を申し立て移送の時期は不透明になっていますが、特捜部は今後移送されしだい2人を逮捕し、逃走の経緯について全容解明を進めるものとみられます。

国内では、ゴーン元会長がみずからの報酬を有価証券報告書に91億円余り少なく記載したとされる事件の裁判が2020年9月から東京地方裁判所で始まりましたが、審理は元会長不在のまま進められています。

共犯として起訴され無罪を主張している元代表取締役のグレッグ・ケリー被告(64)への判決言い渡しは2021年夏以降になる見通しで、東京地検はゴーン元会長に日本で裁判を受けさせるために、引き続き関係機関と連携し、できるかぎりの措置を取りたいとしています。
ゴーン元会長はいま 
日産自動車元会長、カルロス・ゴーン容疑者は、中東レバノンの首都ベイルートの高級住宅街にある住宅で暮らしているとみられます。

この住宅をめぐっては、日産自動車が所有を主張して立ち退きを求めていて、レバノンで裁判が続いています。ゴーン元会長のレバノン入国から1年となる30日、住宅周辺では、民間の警備員とみられる複数の人物が警備にあたっていました。

ゴーン元会長は9月、ベイルート郊外の大学で、経営学の講座やスタートアップ企業の支援などを行うことを発表した際、「雇用を生み出し起業家を育てることでレバノンの再建に役割を果たす」などと、危機的状況にあるレバノン経済の立て直しに貢献すると強調しましたが、事件については何も語りませんでした。大学によりますと、新型コロナウイルスの拡大で、その後、ゴーン元会長による講義などは行われていないということです。

11月4日には、フランスのAFP通信の元東京支局長で、ゴーン元会長と親交のあるジャーナリストと共著で「真実のとき」と題した470ページ余りの本を出版しました。出版に際し、ゴーン元会長は複数のメディアの取材を受け、このうち、スカイニュース・オーストラリアでは、「日本のことは好きだが、この国には、暗い側面もある。それは、司法制度だ」などと主張し、日本の司法制度を改めて批判しました。

また、11月下旬に、国連人権理事会の作業部会が、ゴーン元会長が日本での刑事手続きで勾留されたことについて、「恣意的な拘禁」にあたるとする意見書を公表した際には、自身のウェブサイトに、「決定的な転換点となる、勇気ある決定を歓迎する」などとする弁護士の声明を掲載しました。

日本政府は、国連人権理事会の意見書について、「恣意的な拘禁」にはあたらないと反論し、作業部会に異議申し立てを行っています。
レバノン司法当局の捜査は保留状態 
ゴーン元会長の逃亡先、中東レバノンの司法当局は、2020年1月、日本からの要請を受けたICPO=国際刑事警察機構による国際手配に基づき、本人から事情を聞いたうえで、当面、国外渡航を禁止しました。

レバノンの司法当局は24日、NHKの取材に対し、国外渡航の禁止は今も続いているとしたうえで、「調べを進めるためには日本からさらに書類を取り寄せる必要があり、日本側に書類を依頼しているが、これまでに送られてきていない」とする従来からの説明を繰り返し、捜査が保留の状態にあるとしています。

レバノン政府はこれまで、ゴーン元会長は合法的な書類を持ってレバノンに入国しており、レバノンの滞在に法的な問題はないとの認識を示しています。
フランスの司法当局 レバノンで事情聴取する見通し 
ゴーン元会長をめぐっては、経営トップを務めていた自動車メーカー、ルノーの本社があるフランスの司法当局も調べを進めていて、2021年1月、レバノンで本人に事情聴取する見通しです。

フランスでは2019年、ルノーの内部調査で中東のオマーンにある販売代理店への不透明な支払いが見つかったほか、ゴーン元会長がベルサイユ宮殿で開いた、結婚披露宴に会社の資金を流用したなどの疑いが浮上し、ルノーが検察に通報していました。

これを受けて、フランスの司法当局は、元会長の会社の資金の流用や背任、資金洗浄などの疑いが強まったとして、2020年2月、「予審手続き」を開始しました。この手続きは、重大な事件で検察の請求に基づき、裁判所の予審判事が関係者から事情を聴くなどして証拠を集め、裁判にかけるかどうか審査する制度です。

司法当局によりますと、事件を担当する予審判事が、レバノン当局の協力のもと、2021年1月18日から5日間にわたり、レバノンで元会長本人に事情聴取する見通しです。

予審判事は、2020年7月に出頭するよう要請しましたが、元会長はパスポートをレバノン当局が保管していることなどを理由に応じませんでした。司法当局は7月、ルノーの関係者2人から事情を聞いたことを明らかにしていて、ゴーン元会長をめぐる調べは進んでいるとしています。
逃亡を手助けした米元軍人らの日本への移送は
日産自動車元会長、カルロス・ゴーン容疑者の逃亡を手助けした疑いで、2020年5月にアメリカの捜査当局に逮捕された、アメリカ陸軍の特殊部隊、「グリーンベレー」の元隊員マイケル・テイラー容疑者と(60)息子のピーター・テイラー容疑者(27)は、現在、東部マサチューセッツ州で勾留されています。

アメリカ国務省は容疑者の身柄引き渡しの条約に基づいた、日本側からの要請を受け10月、日本への引き渡しを認めました。

これを受けて、2人の弁護団は異議を申し立て、マサチューセッツ州の連邦裁判所で審理が行われていて、申し立てが退けられた場合、弁護団は上訴する方針を示していることから、移送時期は不透明となっています。
ベイルートの市民は
ゴーン元会長について逃亡先の中東レバノンの首都ベイルートの市民からは、批判的な意見が聞かれる一方、深刻な経済危機に直面する中、成功をおさめた人物として期待する声も聞かれました。

51歳のビジネスマンの男性は、「彼がレバノンにいることは、違法な状態だと思います。もし外国で問題があるのなら、責任を取るべきだからです。法律はすべての人に適用されるべきで、逃げ出すという考えは支持できません。ただ、レバノン政府は彼をかくまうと思います」と話していました。

70歳の女性は、「日本を出た方法は間違っていたと思います。ただ、日本での裁判は公正ではないと言う人もいます。彼がそう恐れているのなら、国際社会の仲介が必要だと思います」と話していました。

一方、55歳の男性は、「ゴーン元会長は無実だと信じています。無実だと証明されるまで、レバノンにとどまればいいと思います。私たちは、彼の知識や経験から利益を得ることができます」とゴーン元会長を擁護し、レバノン経済の立て直しに関与してほしいと話していました。

バスツアー 休憩中の換気や車内の食事禁止を 国立感染症研究所

 
 10月、参加者などが新型コロナウイルスに感染した北海道でのバスツアーについて、国立感染症研究所が報告書を公開しました。マイクロ飛沫や接触によって感染が広がった可能性があるとして、ツアーでは休憩中の換気や車内での食事の禁止といった対策を取ることが望ましいとしています。


10月、東京の読売旅行が北海道で実施したバスツアーでは乗客など19人が新型コロナウイルスに感染し、国立感染症研究所が12月、報告書を公開しました。

それによりますと、バスの車内では、最初に感染が確認された人を中心に、空気の流れに沿って感染者が確認されたということです。乗客などが密集し、かつ密閉された状況だったため、接触に加えて、ごく小さな「マイクロ飛沫」でも感染が広がった可能性があるとしています。

乗客と乗務員は常にマスクを着けていたことから、報告書では、さらなる感染対策として、頻繁に触れる場所を中心に清掃や消毒をし、休憩時の換気や、軽食を含めた食事の禁止といった対応を取ることが望ましいとしています。

また、こうしたツアーは高齢者の参加が多く、濃厚接触者の速やかな特定が求められる一方、広域での対応が必要なことから、国が旅行会社と役割を分担し、訓練を実施することなども求めています。

感染拡大続けば“緊急事態”も 西村大臣ツイッターに投稿 ( 全ての判断が 後手、後手、3週間遅れ !! )




 西村経済再生担当相は、自身のツイッターに緊急のメッセージを投稿し、新型コロナの感染拡大が続けば緊急事態宣言も視野に入るとして、あらためて感染対策の徹底を訴えた。

西村経済再生相「このまま感染拡大が続けば、国民の命を守るために、緊急事態宣言も視野に入ってくる。何としても感染を抑えなければいけない」

西村経済再生担当相は30日夜、自らのツイッターに緊急のメッセージを投稿し、国立国際医療研究センターの忽那医師とともに感染拡大防止の協力を呼びかけた。


この中で西村経済再生担当相は、首都圏を始めとした感染拡大地域からどうしても帰省する場合、年配の親には玄関先であいさつするだけにとどめ、家にあがらないなど配慮するよう求めた。

また、同級生など普段会わない人との面会は控え、成人式のあとの会食や新年会も行わないよう要請した。

一方、30日は、全国で新たに3,852人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。

東京都では、過去2番目の多さとなる944人の感染が確認されたほか、愛知県や福岡県で過去最多となった。

また、30日の全国の死亡者数は59人だった。

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西村経済再生相「感染拡大続けば緊急事態宣言も視野に入る」


西村経済再生担当大臣は30日夜、みずからのツイッターで、新型コロナウイルスの感染がこれ以上拡大すれば緊急事態宣言も視野に入ると指摘し、年末年始は家族とのみ過ごすよう改めて呼びかけました。

西村経済再生担当大臣は30日夜、国立国際医療研究センターの忽那医師とともに、みずからのツイッターに緊急のメッセージを投稿しました。

この中で西村大臣は「このまま感染拡大が続けば、国民の命を守るために、緊急事態宣言も視野に入ってくる。何としても感染を抑えなければいけない」と指摘しました。

そのうえで、年末年始は家族とのみ過ごすよう改めて呼びかけ、首都圏をはじめとする感染拡大地域からどうしても帰省する場合、年配の親には玄関先であいさつするだけにとどめ、家に上がらないなどの配慮をするよう要請しました。

さらに、同級生など、ふだん会わない人との面会は控えることや、初詣の時期をずらすこと、それに、成人式のあとの会食や新年会は行わないことなど、感染対策の徹底に協力を求めました。

一方、忽那医師は「東京の医療機関は大変、ひっ迫している。すでに、本来入院が必要な患者に入院が提供できないなど医療提供体制の破綻が起きている。これ以上の感染拡大は、ふだんであれば救える命を救えなくしてしまう」と訴えました。

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