備中松山城「現存12天守」参加  岡山 高梁市

<12天守同盟>高梁市が参加 備中松山城の魅力発信へ連携 /岡山

現存天守閣

現存天守閣ss

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<12天守同盟>高梁市が参加 備中松山城の魅力発信へ連携 /岡山

備中松山城がある高梁市が、江戸時代以前に造られた天守が現存する城を持つ都市による「現存12天守同盟」に加わることになった。30日、同盟を主導している青森県弘前市に参加の意思を表明した。同盟は2020年開催の東京五輪を見据え、連携して「お城サミット」を開催するなどして国内外にその魅力を発信していく。

 弘前市は、弘前城の本丸石垣修理事業が始まったのを機に同盟結成を企画し、各地に参加を呼びかけて回っている。この日は、弘前市の蛯名正樹副市長が、市のマスコットキャラクター「たか丸くん」を連れて高梁市役所を訪れ、「城の良さ、歴史を再認識できる」と近藤隆則市長に参加を要請。近藤市長は快諾し、用意された巻物に署名した。

 備中松山城は標高430メートルと日本一高所に国重文の天守があり、近年は「天空の城」として人気が高まっている。近藤市長は「12の城が一緒になって動くのはインパクトがある。山城は備中松山城だけなので魅力を発信できる」と期待を語った。

 備中松山城は12の城のうち、10番目の参加となる。弘前市は8月上旬には全ての城の参加を取り付ける予定という。
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備中松山城「現存12天守」参加  岡山 高梁市

江戸時代以前の天守を擁する都市が連携し、観光振興を図る「現存12天守同盟」を結ぼうと、弘前城のある青森県弘前市の蛯名正樹副市長らが30日、備中松山城のある高梁市を訪れた。近藤隆則高梁市長は同盟の証しとなる巻物に署名。貴重な歴史遺産である城を通じたまちづくりに協力し合うことを確認した。
 陣羽織姿の蛯名副市長らが市役所を訪問。弘前城で行われている大規模な石垣修復、天守の移動事業などについて説明し「東京五輪が開かれる2020年には海外からの観光客に12城巡りをしてもらえるよう、継続して情報交換したい」と呼び掛けた。近藤市長は「インパクトのある取り組みで、ぜひ参画させてほしい」と応じた。
 天守が残る江戸期以前の城は国内に12あり、天守同盟は弘前市が主唱している。今年5月の兵庫県姫路市を皮切りに、松江、丸亀市などと同盟を結んでおり、高梁市は10番目。弘前市は残る2都市とも近く締結し、来年度には「現存12天守サミット」などを開催する予定。

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「現存12天守同盟」に参加 高梁市「備中松山城の魅力高まる」

天守が残る町による「現存12天守同盟」の結成を提唱する青森県弘前市から、蛯名正樹副市長ら4人が30日、高梁市を訪れ、近藤隆則市長に同盟への参加を要請した。同盟は江戸時代以前の天守を現在も保存している全国12都市が連携し、城の魅力などを発信するのが目的。近藤市長は「連携によって、備中松山城の魅力がいっそう高まる」として参加を受け入れた。

 弘前市のマスコットキャラ「たか丸くん」を従え、陣羽織姿で現れた蛯名副市長は「現存する天守は全国に12しかなく、連携して知名度の向上を図りたい」などと提案。平成28年度の「現存12天守サミット」の開催や各都市のイベントでの共同ブースの出展などを通じ、文化・経済交流を図り、外国人の誘客促進などに取り組むという。

 現在、姫路や松本、松江、高知などの各市と同盟が結ばれており、近藤市長は提示された巻物に署名し、同盟を締結した。弘前市の弘前城では現在、本丸石垣の大規模な改修が行われており、9月20日には天守を一時的に約70メートル移動させる「曳屋(ひきや)」のイベントを予定。蛯名副市長から近藤市長にイベントへの招待状が渡された

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現存天守閣のある12城
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現存天守閣12
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現代の日本には、大坂城、名古屋城、姫路城、熊本城など様々な天守閣を目にすることができ、私たちの城に対するイメージを形成している一因となっています。しかし数ある天守閣の中でも江戸時代から現存している天守閣はわずか12城しかありません。あとの天守閣と言えば昭和の時代になってから復興・復元されたり、歴史上存在しないにも関わらず建てられたものです。それでも先の大戦までは名古屋城、岡山城、広島城、大垣城、福山城、水戸城、和歌山城、松前城といった城郭が現存していましたが、戦災のため焼失してしまい、現在は12城を残すのみとなってしまいました。現在残っている城を見てみると東北に1城、甲信に1城、北陸に1城、東海に1城、近畿に2城、中国に2城、四国に4城と分布しており、西国に多く残っているのがわかります。

現存天守12城の内、松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城の5城が国宝に、残り7城が国重要文化財に指定されています。