太陽系外惑星の“影”見えた   国立天文台岡山天体物理観測所


国立天文台岡山天体物理観測所(浅口市鴨方町本庄)は28日、生命が存在する可能性があるとされる太陽系外の惑星「K2-3d」が主星(恒星)の前を横切る現象を観測した、と発表した。生命の有無を探る手掛かりとなる同現象が今後起きるタイミングをより正確に予測できるようになり、研究環境の向上につながるという。 観測したのは、同天文台、東京大などの研究グループ。今年3月、同観測所の口径188センチ望遠鏡に取り付けた特殊な装置で主星の光を調べた。K2-3dが手前を通過することで主星から届く光量が減る現象(減光現象)を世界で初めて地上から確認したという。 K2-3dは、米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡で2015年に発見。太陽系から約150光年先にあり、大きさは地球の約1・5倍。適度な温度などから生命が存在する可能性がある「ハビタブルゾーン」内に位置するとされる。 研究チームは今回の観測に加え、同宇宙望遠鏡などの過去のデータを解析。約45日に一度起きる同じ現象の発生予測時刻の誤差を従来の30分の1となる18秒に短縮した。今後実用化が見込まれる次世代大型望遠鏡で主星の減光現象を精密に把握できれば、光を遮るK2-3dの大気成分の分析と、それに基づく生命の有無の見極めが期待できるという。 リーダーを務めた岡山天体物理観測所の福井暁彦特任専門員(33)は「今後ハビタブルゾーン内の他の惑星が見つかれば、K2-3dと同様に主星を横切る現象の発生周期を把握し、地球外惑星の生命の探索へとつなげたい」と話している。