あふれる人間味 岡山で良寛展開幕
倉敷市ゆかりの江戸時代の禅僧良寛(1758〜1831年)の生涯をコレクター秘蔵の遺墨などでたどる特別展「慈愛の人 良寛—その生涯と書」(岡山県立美術館、山陽新聞社主催)が29日、岡山市北区天神町の同美術館で開幕。人間味あふれる詩歌や書がファンらを魅了している。 一般公開に先立ち開会式があり、伊原木隆太岡山県知事、松田正己山陽新聞社社長らが「現代人を魅了してやまない良寛の清貧さ、自然や人への慈しみに、珠玉の書を通して触れてほしい」とあいさつ。遺徳の顕彰に取り組む全国良寛会の長谷川義明会長、泉田玉堂・大徳寺第530世住持らを加えた10人でテープカットした。 良寛は18歳で出家し、倉敷市の円通寺で修行した後、古里越後(新潟県)に戻り、生涯、托鉢(たくはつ)僧を貫いた。会場には、書や関連資料約150点が時代を追って並ぶ。釈迦(しゃか)の教えを実践する決意を豪快な草書でしたためた「六曲屏風(びょうぶ)一双 漢詩 八月初一日」、草庵の暮らしをユーモラスに詠んだ新発見の「俳諧 蚊屋とりて」など、良寛の息遣いを伝える作品がそろう。 子どもとの手まり遊びを詠んだ漢詩や友人への親しみを込めた書簡もあり、倉敷市の自営業の男性(41)は「素朴な字に優しい人柄がにじむよう。絵画的な美しさも感じられますね」と話していた。 11月5日まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。1017日から一部展示替えする。午前9時〜午後5時(初日と10月27日は午後7時閉館)。一般千円、65歳以上800円、大学生500円、高校生以下無料。

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